キーを付ける(その2)

メインキーとシートロックキーはなんとかなったということで次はタンクキャップにいきましょう.

Z550GPのタンクキャップは四角いもので,共通部品としてこのパーツが使われている車種は極めて限定されます.で,これを当初落札しようとしていたのですが,以前これと同じ形のタンクキャップを入手していたのを思い出したのです.モノはZ1000Rとかのもので,表面にめっきがかかっている銀色のもの.z550GPは黒いのでここは側だけ入れ替えてはどうかと考えたのです.でも肝心のそのタンクキャップがどこにあるか全然記憶にありません.結局片っ端から荷物を探してようやく発見.

で,このキーシリンダの移植は分解の手順はニンジャやGPz空冷系とあまり相違なかったので,そんなに難しいものではありません.ただ,裏側を見ると常にキーの方向が鉛直中央に来るようにスプリングが入っていたりします.分解の時はこのスプリングがぶっ飛んで行ってしまって探し出すのが大変でしたが,ようはスプリングをちゃんと押えて外すとかそれなりの手順を守れば難しいはずもないわけです.ちょっと自分のおっちょこちょいぶりにちょっと反省.

もともとz550GPの車体についていたタンクキャップは腐食でところどころ表面処理が浮いてきたりしているので,それをダイヤモンドやすりで平滑にした上で,いつものカーボン調カッティングシートを貼って対策します.これで見栄えはなんとかなったので,タンクキャップについてもこれで終了.

次はヘルメットホルダーですが,これはキー側は先だってご報告したようにFX400Rのものがそのまま使えます.ただ,このホルダーはフレームに直付けではなく,専用ブラケットを介して取り付けられるようです.一度はオークションをしばらくさまよってはみたのですが,全然このブラケットが出品されることはありません.その時期キーセットとかも出品はなく,もう市場からどこに消えてしまっているのでしょう?と思うぐらいに入手不可能.以前GPz750とかのキーセットで突いていたものがそのまま使えるのだと思いますが,その出品も見当たりません.もうここらへんの車体になってくるとこのようなパーツは多分今後どんどん入手困難になっていくんでしょうね.

で,入手できないものをグジグジ悩んでいてもしょうがないので,自作するしかありません.手持ちの各種板金部品の中からリアフェンダーの裏についているナンバーステーを留めているプレートを使う前提で構想図を作り,2分割して左右の物を1ケのプレートから作る方向でいきます.位置決めダボなどを考慮すると形状はT字型なのですが,回転防止の壁を折り曲げて作ることで,長方形で適当にディスクグラインダーで切出し,万力とハンマーで折り曲げ,電動ドリルで穴開けをして塗装.なんとか取付が可能なものが出来上がりました.あと,元々ここで使われていたネジ穴径が小さかったのでキーシリンダー側の皿ネジのバカ穴を少し拡げて製作は終了.

車体に取り付けて,ちゃんとテールカウルを付けてもヘルメットが着脱できそうかを確認して,これで苦労はしたものの1本のキーですべてに対応できるキーセットが完成です.そういえば最近車体を入手していきなりキーセットを仕上げるのがある意味流儀の様になってきています.ジャンクのキーから取り出したキープレートなども徐々にたまってきて,そんな些細なパーツがこんなステージで役に立つのがとっても快感なわけです.

さて次は何をしようかな〜.

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