かなり深刻に怒涛な車検(その2)

さて,光軸NGとなったわけですが,第三ラウンドが終了して休憩時間となっているので,どの方向にずれているかの結果を知ることが出来ず,調整は第4ラウンドが開始されてからということになりました.第四ラウンド開始のベルと共にボックスへ行き,結果を聞きます.するとなんか検査データが出ないとかで検査員お方がボックスに呼ばれています.どうも国内新車ではなく一度国内登録された車でるというようなデータの齟齬が発生している様子.その検査官の方が事務所の方まで一度行って,帰ってくるのを待ちました.まあ米国との間を1.5往復もした車体ってことはないでしょうから何かデータに誤りがあったんでしょう,なんとか検査データが出るようになり,その結果下目にずれており光量も足りないとのこと.ちょっと光量というのが気になりますが,ひとまず壁に当てて調整します.

で,2回目のラインに入り光軸のみ再検査の結果なんと×.今度は高い.でも光量はOKになりましたのでひとまず安心.である意味最後の3回目1,2回のちょうど中間に調整したのですがなんとその結果は×.落胆してボックスで聞くとまだ高い.それもグラフに書いてある位置が2回目とほぼ変わらない.確かにアジャスタの位置は1,2回目の中間になっているにもかかわらず,です.で,しょうがないので再度検査を1からやり直しです.検査用紙をもらい,再度書類を書きます.ここの追加2000円は痛いような気がしますが事前にテスターに行くよりは安いので金銭的には財布には優しい,でも精神的には先にテスターに行った方が良いような気がします.ここらへん私にとってかなりデッドな選択と言えます.

4回目は1回目よりも少し高いところで合わせました.であと第四ラウンドも40分を切ってしまっているので早くラインに入りたいんですが,どうも前で検査しているトライクのエンジン番号が見当たらないということで何分も待たされました.それもレッ○バ○ンのにーちゃんが受審しているのにその場所がわからないということで,ちゃんと最初っから探しとけよ!と気ばかりせいてしまいます.

といいつつ待ったのは5分ぐらいでしたが,ラインに入って4回目,でもNG.今度は左に大きくずれ.しかも光量不足.もう何が何だかわかりません.いままで左右は一度も外れていないのにここにきて上下はあっているのにそのほかが全滅とは.一応右にライトを振って再度ラインに並びますがもう不安で省がありません.この時点で第四ラウンド終了16:00まであと20分.もう6回まで使い果たしてもダメそうな気分になってきました.すると最初の検査官の方が来てくれて,いろいろアドバイスをくれました.光軸調整を乗車しないでやった場合,乗車中の荷重をあまりかけない方がよいとか,光軸検査中は左右に倒れが無いように車体をしっかりホールドしたほうがいいとか.で,その方がわざわざラインの中まで付き添ってくれまして,その結果は×.なにやらボックスの方と無線で会話していただいて,光量がNGとのことがわかり,そのまんまアクセルを5000回転あたりにした状態で光軸検査を受けさせてくれました.その結果,なんと○!

どうも米国仕様のライトハウジングであったことと,元々光量が足りなかったので,光軸評価が右往左往していたのがその原因のようで,検査官の方にお礼をいって,検査書類を窓口に提出しました.で,ここでもふた悶着.1回目は検査結果データが届いていないのでボックスに行って再度送るようにいってくださいというもの.そんなん内線電話とかないんかいな?とか思いながら,時間もないので走って検査場のボックスへ.確かに送ってるはずなんだけどといいながらもボックスの検査官の方は再検査の方と1回目の方と間違えたのかな?とかいいながらちゃんと再検査の方のデータを目の前で送信してくれました.それで再提出したのですが,また今度は10号様式の書式に記入して提出してくださいとのこと.なんか排ガス規制なんかの車検証の枠外に記載される内容をメーカーの諸元表から書き写すためのもののようなのですが,それをわざわざ書式を使ってユーザーが書かなければいけないようです.また,この用紙だけで20円必要だったりするので,すごい無駄な感じがしますがもうここはお役所なのでしょうがない.書きましょう.

とさんざんすったもんだあったものの車検証が出まして,ナンバーをもらって,取り付けたところで記念写真.もう時間は16:30ぎりぎりでして,周りに人影もまばら.こんなに運輸支局に長時間滞在したのは初めてかもしれません.まあ,初めて輸入車の国内新規登録を書類作成,申請などから自分で経験できたのは,かなり勉強になりました.といっても自分でわざわざ輸入してまでやろうとは思いませんし,これ限りかもしれませんね.それ以外に光軸のところで再検査でどきどきしたのはこれは私が悪いということで,今後輸入車,旧車の場合はレンズカットと光量にちゃんと留意して取り組もうと思うわけです.(といいつつ結構光軸で毎回手間取りますがね.)

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT