サイドグリップを自作

全開党是の名時と思われたz550GPとz400GPのホイールに違いがあるとわかり,せっかく塗装してタイヤ交換までしたホイールが使えないというショッキングな結末に落胆しましたが,ここはそういった気持ちを払しょくできるようなお手軽なネタからいって,リフレッシュしたいと思います.今回はセンタースタンドがらみです.

センタースタンドについては将に新品を購入するなどかなりこだわってきましたが,今いちその作業性がよろしくないのです.というのもこの車両,センタースタンドを立てるときに右手をかけるところがないのです.センタースタンドというのは車体を持ち上げるのではなくセンタースタンドに載せた足を踏み込むことで立てるわけですが,それでも右手をちゃんと車体にかけられていないと体の位置が安定せず十分な力が入りません.かといって今のまんま持ちやすいところに手をかけるとまさにサイドカバーに直接手をかけることになり,過度な力をかけるとこのサイドカバーについている位置決めダボを破損してしまうことになります.確かに今回使っている左サイドカバーも後ろの1つが折れていまして,このセンタースタンドの操作により破損したものと推測していますが,このままだと前の2本についても折ってしまう可能性だってあります.

ということでこのグリップ(サイドグリップとは少し違うかも)を自作することにしました.といっても純正新品を使ってしまっては満足度も高くなりません.特にこういったものはすでに絶版であったりあってもすごく高かったりしますので,パーツリストも手許にないことから特に調べもせずに,今回は手持ちの物を流用する方向で決定.で,手持ちのものというのは以前入手した鉄のめっき品の取っ手です.観音開きのドア用のもので,その片割れなんですが,片割れであるがゆえになかなか使う機会がないわけで,このような片側のみ必要なケースには最適.そんな理由からも是が非でもこれを利用してしまいたくなったわけです.

で,有りあわせのものであるわけで,車体に都合よくそのままはついてくれません.車体側にはヘルメットホルダーの取り付け穴とそれから約18cm前に同じ大きさのねじ穴が空いているだけ.取っ手の方は45度曲がっているものの,フレームに正面からねじ止めするとカウルに当たってしまいますので,L字のブラケットを介して取り付ける必要があります.また微妙にフレーム側のねじピッチに対して取っ手のほうが狭いので単純なL時ブラケットではダメです.したがって適当に穴をあけて径だけはあわせて直角に曲げられたブラケットをフレームにつけた状態でモンキーで挟んでねじりました.これの角度を絶妙に調整することでフレームと取っ手の穴ピッチを合わせこみました.

で,とりあえず付きました.見た目はちょっとカウルから出っ張りすぎているし,鉛直になっている部分があるのでツーリングネットも引っ掛けられません.それにメインスタンドをかけるときに持ったところ,簡単に手前に曲がってしまって,取っ手の腹がカウルに当たってしまいました.目立つわりに何も使えない感じになってしまいました.そこで,L字ブラケットを少し補強したうえで,45度の曲がりを手前でなく奥になるようにひっくり返しました.すると目立たないけどちゃんとメインスタンドをかけても曲がらないようになりました.けどまだ少し弱い感じです.とりあえず普段の作業には支障がなくなりましたので今回はここまで.まあメインスタンド掛けについては引っ張り上げるのではなく,スタンドのアームをけり下げるほうが重要.すなわちここが曲がるということは正しいメインスタンド掛けができていない証拠.ということで後々いい策が見つかったら対策することにしましょう.(屁理屈満開なのです)

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