タンクのレストア(その1)

タンクについてはちょっと手が出しにくいというか出してよいものか迷うような状況でもあったので,少し時間が経ってしまっているのですが,そろそろその想定される工数もなかなか少なくはなさそうなので,重い腰を上げて着手することにしました.

まずタンクをざっと見て下記のような課題がありそうです.

・汚らしく赤い塗装が乗っているが,部分的には深くひび割れている.
・タンク内はコーティングされているよう.
・左の腿あたりには金属系の接着剤で補修されたような跡がある.
・奇跡的にキャップはちゃんと開く.キャップが汚くめっき剥がれ → 対策済
・ライムグリーンにするにはエンブレム取付ブラケットを埋める必要あり.
・小さなえくぼは無数にある.

ってところ.まずはこのひび割れありの塗装をすべてはぎ取らなければいけません.

さて,塗装剥ぎは以前はニンジャのやつをケミカルでやって結構大変だった思い出がありまして,今回は費用対効果+疲労感を考え,ハンドグラインダーで除去することにしました.まずホームセンターで購入したのはBSクロスサンダーというもの.これは専用パッドと共に取り付けて曲面にも対応できるということなので購入したのですが,実際作業してみるとタンクの内部に音が共鳴してうるさいばっかりで全然塗装がはがれてくれません.圧力を高くしたら良いのかな?とも思い強く押し付けたりもしたのですが変わらず.あんまり強く押し付けると今度はグラインダーんの回転数が低くなり,モーターが焼けてしまいそうです.ということでこれは結構高かったんですが,これは良い勉強代になったということでオクラ入り.

次にもっと高いものはリスクもありそうなので安い路線を狙ってみました.1回だと当たり外れでまた時間を取られるので,今回は2種.フラップジスクとBSペイントハンターです.双方とも数百円ですので,特に前回のものに対してそんなに安いわけではありませんが,前回の2枚分よりは安いのでこれはこれで良いかと.で早速やってみてですが,フラップジスクの方は砥粒面の柔軟性に欠けるのか全然塗装が剥げず,こちらも音がやかましいだけでした.一方のBSペイントハンターについては,構造は同じであるものの砥粒層に厚みがある分柔軟性があるのかかなり今までよりはよさそう.流石ペイントハンターを名乗るだけのことはあると感心しつつ,結局これを採用するということで作業を続行します.

でもこのような作業,マスクをしてやっているんですが,通常のマスクじゃ全然ダメですね.ベランダで作業していたのですがすごい粉が舞って口や鼻の中はおろか,腕や服についてしまってもう大変です.これはもう少し涼しくなってから防塵の安全メガネ,マスク,カッパなんかを着てやったほうがよさそうかな?と思いつつ写真のような状況までやってきました.元々が赤い純正塗装だったようで,灰色のサフェイサー層を挟んで新旧の赤がまじりあっている状況です.少なくとも全域をこの下地側の赤までは持っていきたいのですが,ここで期待のBSペイントハンターが力尽きてしまいました.初めは良かったんですがどんどん摩耗して薄くなっていき果てには全然帆が瀬なくなるといった感じで,もうこの日は体も粉まみれ,ホームセンターも閉まっていますし続けても無駄そうです.

BSパイントハンターくんが入手できたとしてもこの作業は寒くなるまではやりたくないのですが,ところどころ下地の鉄が見えていますので,一応サフェイサーだけ吹いておくことにしました.といってもこうやって見るとまだ1/3ぐらいしか終わっていない感じです.確かにケミカルを使うよりは安いかもしれませんが,作業の面倒さと,騒音,健康被害と鑑みると正直ケミカルと研磨での剥離と悪い意味で甲乙つけがたいと言わざるを得ません.といっても今回はひび割れ塗装面をなんとかしたいという極めて特殊な事情でしたから,まあ次もBSペイントマスターくんに期待せざるを得ないんでしょうね.ということで剥離作業の途中までしかやっていないのに次回に続くのでありました.

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