メインハーネス,ハンドル周り

いつもなら車体を組み上げてすぐにやるのが雨水対策だったりします.少なくともシートぐらいは乗っけておくのがいつもの流儀なのですが,今回はシートがまだ調達できていないのと,電装系をどうするか迷いがあったのでまだ乗っけるには早いという状況でもありました.まあ電装系を載せたら雨対策でもまじめに考えようかといういい加減な発想であったのも否めませんが.

で,何を迷っていたかということなんですが,それはその時点で入手済であったタンクにあります.以前ご紹介したようにタンクには燃料センサー取り付けの改造がなされています.ちなみにゼファーの前期モデルは燃料計がなく一部ユーザーから不評であったのですが,その反省を踏まえて後期モデルはメーターが一新されちゃんと燃料計がついたわけですが,その対策のせいで,前期と後期でハーネスが大きく異なるのです.なので実際タンクの燃料計を活かすかどうかで,取り付けるハーネスが異なるのですが,手持ちにはなぜかこの時点で前期のハーネスばっかり部品取りを合わせて3式あったりしたのです.しかし後期はありません.なので後期のハーネスを入手するかどうかということでとにかく頭を悩ませていたのです.で,結局前期のまんまで行くことにしました.なぜならばこのまんま前期のハーネスを使用しなかったらまた在庫がたまる一方ですし,タンクが使えるかどうか,タンクが使えても燃料系が正しく動作するかどうかは保証できないわけで,そんなことに新たな投資をしてまで対応するのは得策ではないと判断したわけです.

というわけで3式あるハーネスの中から一番程度がよさそうなものを持ち出してようやく車体に取り付ける運びとなりました.まあまだ外装などもありませんし,特に空力抵抗を重視した設計などもないカウルのないモデルですのでハーネスを通す隙間は車体を組み始めた段階では存分にあるわけで,そんなにハーネスの装着は大変ではありません.また,ハーネスの構成自体も極めて単純で,どこにどのようにはわせるが容易に想像できるため作業自体はごくごく短時間で終えることができました.

次に雨水対策の次にやっておきたいのがセキュリティ関係です.メインキーがない状態で車体を組んでいっては,今やゼファーといえば旧車会やその周辺の皆さんを見様見真似で走ってみたい世代の格好の獲物のようなものでして,盗んでくださいと言っているようなものです.まあそんな人たちは部品に魅力を感じるのではなく走れるようになってから盗んでいくんでしょうけど.まあ,そんな事情もありメインキーを始め車体にキーシリンダーを付けていきたいわけです.で,メインキー自体は今まで在庫していた鍵付きのメインキーシリンダーがありますので,それを使います.で,キーは1本にしたいのでタンクキャップのキーとシートロックのキーシリンダーのキーを入れ替えて共通のキーで使えるようにします.ちなみにタンクキャップも他車用で入手した在庫で,シートロックについてはゼファー用パーツということで一括購入したパーツの中に紛れ込んでいたものです.それぞれこれはキーがないものだったので,キーシリンダーを分解して配列を合わせます.ちなみにシートロックについては動きが渋いのと,ガタが大きいのが気になります.これは車体が出来上がってから調整や修理は必要になるかもしれませんが,とりあえずこのまんまで車体に取り付けておきます.

メインハーネスをはわせることができたので,そのコネクターが雨水にさらされる機会をできるだけ減らす目的で左右のハンドルスイッチを取り付けておくことにしました.右はおそらくゼファー初期と同時期のライトスイッチ付きのもの.左はプッシュキャンセルのついたZRXあたりのものですがピン数がとりあえずあったということで接続しておきます.あとはブレーキマスターやクラッチレバーホルダー,クラッチワイヤー,ミラー,グリップなど取付てこんな感じです.ミラーは早いうちに取り付けると場所を取るのですが,ミラーがないとバイクカバーが破れやすいということもあり,なんか変な感じですがバイクカバーの保護という名目で取り付けてしまいます.

こうやってハンドル周りを見る限りいろんな車種のものが流用できて,部品の入手性ということでゼファーはとっても優等生なのだと感じた次第です.まあ,その分ゼファー専用部品で高額なものが散見されていますので結局痛し痒しなんでしょうけど.

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