徐々にパーツ入手

今回部品取り車ということで入手しましたが,実際ここから部品取りできるのはエンジンと足周りぐらい.なので他のパーツは別途入手していく必要があります.ゼファーの場合部品単位では他の車種と共通のものは比較的入手が楽なのですが,ゼファー専用となると極めて入手が困難になります.しかもその困難というのは弾数が少ないというよりも軒並み高額であるという事情があるわけです.その最たるものがフレームです.今回の車体はゼファーの初期型であり,30年近く経過したモデルであることと,一時期初期型は二束三文で売られていた時期もあり,ゼファー,ゼファーカイの総量の中でも極少数派になってしまっています.逆にそれでプレミアがついているのかメンタマが飛び出るほど高額なのです.

フレームについては組み始めから必要になるものではありますが,組む前にまだ時間がある状態で購入してしまうと保管場所の問題が発生します.ある意味一番場所を取るパーツですので本来は組み立て直前に調達するのがセオリーということになります.でもゼファー初期型フレームのこの状況を鑑みると,このまんま放置していてもどんどん値段が上がっていってしまう可能性もあり,安全を見越して多少の高額は目をつぶって早いうちに調達してしまうことにしました.購入したのは曲がりなし,破損なしをうたっているフレームで多少走行距離は行ってしまっていますが,使用上の支障になるような問題のないもので,購入金額は部品取り車の数倍以上.GPz400Fのフレームも結構高額でしたが,それをはるかに超えるお値段です.これでも過走行分の値下がりがあったわけですが,世の中には10万円に届くフレームも多数売られているわけで,もう完全なカオス.

まあフレームも入手したわけですのでそうそう長期にわたり保管できるはずもありません.組み上げを始めて,効率よく完成に至るだけのパーツを入手しておかなければいけません.特に入手後の補修に時間を要するものについては,早めに動いておく必要があるわけですが,残念ながらそのようなものは外装部品が多く,フレームに加えまた保管場所を取る品物を抱え込むことにもつながるわけです.

まず購入したのはテールカウルです.これはフレームの入手直後に購入したのであまり予算が取れず,自家塗装の破損品を入手してコツコツ直して使用することにしました.まず今回は折れている箇所もご丁寧に付属して出品されていたので,それを接ぎ合わせる補修です.塗装は結構有名なショップがやっていたカスタムペイントらしいので,そこらへんは信用して破損端面や欠落部分のみ整面してエポキシ接着剤継ぎ合わせ,こんな感じになりました.

裏側はこんな感じでグラスマットで補強します.まあ気持ち的にはもう少し広範囲に補強したほうがいいんでしょうけど,重量増が気になったのでこんな感じです.強度的にはこの程度で十分かと.

で,外装ということでタンクにまで手を出してしまいました.というのもゼファーのタンクなのに自家塗装で火の玉カラーになっているタンクが出ていて,それが前期のタンクのはずなのに燃料センサーの取り出し口を後で追加工されているという変わり種で,残念ながらタンクの下部に穴が開いているというもの.まあ興味本位で入札したらあまりに変態ぶりに誰も入札しなくってついつい落札してしまった感じですが,落札してしまったからにはなんとか使えるようにしてしまわなければいけません.まずはタンク下の穴ですが,実際塗装を剥いでみると結構大きな穴が開いてしまっています.で,ここまで大きいとガスタンクリペアとかも効きにくいと思い,穴の周辺部を凹ませて立体的にしてガスタンクリペアの効能を上げてやろうと考えました.ひとまず施工はしておき,乾燥したところでサフェイサーを塗るところまでやりましたが,まだガソリンを入れての確認までは怖くてできません.そのうちガソリンを入れてこの補修部位がどんな塩梅か確認することになるでしょうけど,恐らく車体に搭載する直前になるんでしょうね.

ということで,部品の中では結構場所を取るものをガンガンそろえてしまって,企画力もさることながら遂行力にも問題があるのを暴露してしまったような気がします.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT