オイルパンがえらいことに

さてタンクも載せられるようになり,そろそろ火入れの準備をしようということでオイルを交換します.今回は超長期放置車ということで,オイルだけでは安心できないのでオイルフィルターも交換するということで事前に用意しておきます.といってもこれはずいぶん以前に入手済のものでして,別にゼファーのためではなくニンジャとかでも使えるから常時在庫していたものではあるんですが.

といっても元々のオイルなんて中にちゃんと残っているかわかりません.まずはドレンプラグを外しオイルを抜きます.しかしいきなりびっくり.ちょっとだけではありましたが,一番初めに水が出てきたのです.

ええ〜?

で,次に出てきたのは灰色のゲル状の物体.恐らくオイルと水が混ざって得体のしれない状態になってしまっているようです.そしてその得体のしれないものが出ている間に恐らくオイルであろう茶色の液体が出てきます.その状況を見ていると,どうもこのエンジン,私の入手前にクランクケースに水が入ってしまっていたようです.

早速オイル交換をあきらめオイルパンを外すことにします.一応ゼファーの場合はエキパイを外さなくてもオイルパンを外せるのでまあここはとりあえず状況確認をしなければということで何の躊躇もなく外します.するとオイルパンの中にはまだ出きっていない得体の知れないものがわんさか.う〜ん,久しぶりのグロ画像だわこれ.

で,ドレンから抜けた量と合わせてこれだけの量が溜まっているということは,ストレーナーはこんなことになっているわけです.う〜ん,こっちはグロ画像を通り越して鍾乳石みたいになってる.ここからはもう手がオイルまみれなので写真は撮っていません.オイルパンのみならずオイルポンプも取り外し,とにかく得体の知れないものや水がエンジン内に残っていないか,錆を発生させていないかをクランクを回したりして確認しながら清掃していきます.幸いにもまだエンジンを回していなかったため,得体の知れないものはストレーナーの内部にまでは侵入していないようでしたし,エンジン内部に錆を発生させるようなことにはなっていなかったようです.唯一オイルパンの底には水が長期居座っていたこともあり一部錆のようなものがありましたが,磨いて除去しました.

で,クラッチカバーやオイルパンなどさんざん外したのでガスケットを購入しなければいけないということで1週間経過して,カバー類の再装着とオイルの充填です.で,パルシングカバーの外観が悪くって少しディスクグラインダーで研磨して綺麗にしたので記念写真を撮っていたら,オイル窓をきれいにするのを忘れていました.せっかく取り付けたのにまた外して清掃しなおします.とまあエンジンの中身についてはヘッド側はプラグホールから観察したりクランキングの抵抗で不具合がないと判断していたのですが,腰下にこんな魔物が住んでいたとは驚きです.まあ超長期放置車というのはこういった波乱もあるので面白いわけなんですがね.

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