タンクの仕上げ

テールカウルと同じ感じでタンクも宙ぶらりんな状況ではありました.以前下周りの穴を補修しておいたのですが,錆取りをするかどうか大いに迷ったのと,補修か所や燃料センサーの取り付け部分を増設した周りからガソリンが漏れないかのチェックを少なくともしておかないと車体に載せる気にならなかったというのがその原因です.で,そろそろ重い腰を起こして,以前入手しておいた燃料コックをOリングやパッキンなどを交換した上で取付けて,他の車体からガソリンをかき集めて満タンにして1週間放置します.するとガソリン漏れはなさそうで,補修か所もどうやら大丈夫そうです.しかしここで錆取りを行うと漏れが再発する可能性があるので,ひとまずガソリンをひたすらコック経由で抜いて,コックのストレーナー周りに錆がどの程度たまってくるかを確認しました.するとほとんど錆は溜まっておらず,このまま使用してもすぐにストレーナーが詰まってしまうようなことはなさそうです.実際下周りに変な穴はありましたが,恐らく錆取りのやりすぎで空いた穴のようでして,そのせいかタンク内の錆自体はそんなすごくなかったというのが落ちなのでしょう.なので,今回は錆取りはあえて行わず,このまんま行くことにしました.

さて,タンクそのものは準備できたのですが,ゼファーの場合これだけではカッコがつきません.やっぱりカワサキのエンブレムがなければいけません.で,うちには中古のエンブレムがZ1,Z2でおなじみの全部大文字のKAWASAKIのものとゼファー1100のRSとかでも使われている頭文字のみ大文字のKawasakiのエンブレム両方がありました.どちらにするか迷ったのですが,どうもゼファーでKAWASAKIロゴだといかにもZフリークの方が我慢して乗っているような感じになってしまうかな?なんて思ったもので今回は後者でいくことにしました.

ものはz550GPのときに入手したものだと思うのですが,色あせ,剥がれ,曲がり,傷など様々な不具合がオンパレードです.といってもこれらを適当に修復したり,場合によってはそのままにしたりして補修して使うことにしました.ちなみにネジで取り付けられるようになっていますが,今回タンクにネジ止めするような大掛かりな改造は施しません.あしからず.ちなみに以前ヤフオクで安価に売っている奴を購入してタンクの形に曲げているときに塗装が弱弱しくはがれてきてしまった思い出があって,今回はタンクの曲率に先に曲げておき,その状態で塗装をすることにします.こうすれば後で塗装に応力がかかることはなくはがれにくいと思いますんで,一工夫です.

で,適当にささくれを取ったところで脱脂をしてミッチャクロン+シルバー塗装をしました.それなりに傷はそのままにしているので,ここらへんが塗装を進めていくとどんな感じになっていくか興味あるところです.乾燥したら文字のところだけをマスキングします.全体にマスキングテープを貼って,文字のエッジに沿ってデザインナイフを入れて切り取っていきます.地味な割に結構神経を磨り減る工程です.

マスキングが完成したらねじの止め穴の部分に裏からあらかじめ黒のカッティングシートを貼っておきます.これでタンクの塗装色や粘着シートの色ががここからのぞくことはありません.裏側に両面テープを貼り,不要な部分をカットします.その状態で艶消し黒を塗ります.ある程度乾燥したところで一つ一つの文字のマスキングをはがしていきます.これも地味に神経を使う作業です.最後に裏の粘着シートをはがし,タンクに貼ります.作業中微妙に曲げた曲率が変わってしまったようで,少し曲げを修正する必要がありましたが塗装がこの段階ではがれることはありませんでした.完成したタンクはまだ車体に載せていないので写真はおあずけです.まあタンクの塗装自体そんなにきれいではありませんし,下周りは部分塗装したりしているので出来はそんなに美しいわけではありませんので,車体に乗っかった状態のほうがアラが目立たなくっていいかな?

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