フロント周りをまとめてやっつける(その1)

マフラーって10kg以上あるわけで,それだけで車重がかなり重くなった上に,未だフロントタイヤがパンク状態.この状態で作業のたびに車体を引きずり出しては戻しを繰り返すのは筋トレがそんなに嫌いでもない私でさえもそろそろ辟易してしまうようなレベルになります.特に季節は夏.車体を出してくるだけで一汗かいてしまうわけで,その後の作業の快適さを一気にスポイルしてしまうのです.と急いで対応しないといけないと感じながら他の作業を優先させてしまっているので,ある意味その障害が心地よくなってしまっているのでは?と私自身も疑ってしまったりするわけですが.

で,作業開始.まず一通りフロント周りのフォークトップを含めた硬く締まったネジを少し緩めておきます.後ろ側は手持ちのレーシングスタンドが使えないので,右のフレームの下に算木をタテに挟み,右側をジャッキで一旦持ち上げたところでサイドスタンドの下に算木を敷き揚げます.フロントはマフラーがついたので,その下に算木を当てて持ち上げてフロント周りのジャッキアップ終了です.キャリパーを外してホイールを取り,フェンダーを外してフォークを抜いたら記念撮影ってところで,ここまで15分程度.順調順調.

フォークについては片側のみオイルにじみがあったので,片側のみ作業します.でもなんか他の部分のやれ方に比べて,フォークオイルがまだ赤く,目新しい感じです.おかしいな?と思いつつ分解を進めます.ちなみにこのフォークはフォークトップとスプリングが入った状態でボトムを外そうとしたら恐らくスプリングを含めて空回りしてしまったので,分解してからボトムを緩めます.大体このボトムを緩める場合の裏からの回転止め工具はニンジャの前期のような専用工具も所持していますが,今回は以前ZX-9Rのときに使った20mmの角パイプがそのまま使えました.大体写真のような状況にして六角レンチにモンキーをかましてエイやっと回して分解完了.

で,ばらしてみて先ほどの赤いフォークオイルでありながらなぜオイルにじみが出ているのか原因がわかりました.恐らくこのフォークのオイルシール交換作業も私以上の素人さんがやったんでしょう.オイルシールが逆に装着されていました.どうも電装系といいこれといい,かなり重症な素人さんがこの車体をいじっていたようです.ちょっとあきれてしまいます.オイルシールの方はまあ多少時間は立っているかもしれませんが,ある程度の柔軟性もありますし,拡大して目視検査したところシール部の傷も見当たらなかったので,再利用したくなってきました.一応抜くときにダメージが残っている可能性はありましたが,とにかく渋ちん根性を出してこのシールを正しい向きに嵌めて一回組み立ててみることにしました.

オイル,スプリングを入れて,フォークキャップを付けたら何度か摺動させてオイルのエア抜きです.まあ気持ちやわらかめかな?この時点では多少作業中についたオイルがフォークインナーの表面に出てきましたが,拭いては押してを何度も繰り返していたらオイルは一切出てこなくなりました.う〜ん,こりゃいけるかも.ちなみに漏れていないほうはダストシールを一旦外して見てみたところ正しい向きに装着されていました.ホントこの作業やった人いいかげんだな〜.フォークオイルの量が左右で違うといやなので,一応レベルを確認.大体90mmぐらいでしたので,今回交換した左も同レベルに調整しました.ということでフォークオイルにじみは解決.

さてお次はタイヤと行きたいところですが,そろそろ長いので続きは次回ですね.

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