ZRX1100の現車確認

さて到着したのが夜だったので現車確認は翌週末行いました.まあ期待通りというかそんな感じではありますがレポートをしておこうと思います.まず車体全体からです.

まず今回の車体に興味をひかれたところにも該当しますが,欠品が極めて少ないところです.特にオークションの出品コメントでは多くは語られていませんでしたが,写真から判断してそのまま使えない部品も部品単位でレストアしてなんとかなるだろうという適当な判断なんですけどね.見た感じでは吸排気のパーツが悉くないという点以外,足周りを含め欠品がほとんどないというのはひとまず正解なようです.

で,肝心のエンジンですが,どうも写真からでは判断できない怪しい点が一つ.この写真では隠れてしまっていますが,奥のシリンダーの吸気口のカバーのビニールに貼られているテープだけがなぜだか赤いのです.他は緑.これはバイク屋さんやなんかが良くやるダメなシリンダを示すシルシのような気がします.まあエンジンについては5速というのが気になるのか幸いにもニンジャのエンジンスワップに使われることが少ないので意外に安い価格でエンジンが入手できたりしますので気にせず,ダメだったらスペアのエンジンを入手することにしましょう.といいつつそんなことしたらまたジャンク部品が増えるかもと危険を感じたりすることも忘れない私でした.

リア周りでは特に問題点はなさそうです.ただタイヤが真ん中に下地が見えるほど摩耗していて,これは交換が必須です.チェーンはコマが錆びていますが,そんなに深刻な錆ではなく,伸び具合からしてもまだ使えるレベルと判断しました.リアサスは純正のままで,生きているか死んでいるかわかりません.ただオイル漏れはないもののロッドの下の方に錆が出ていたり,クッションラバーが二つに割れていたりします.あんまり期待しないほうがよさそうです.

トルクロッドで下側にマウントされているので心配が付きまとうもののリアブレーキはちゃんと効きます.それにしてもエキセントリックの緑色の塗装はいくら外装とあわせたものであってもどうかと思う次第です.

タンクは所々塗装が剥げているのと,凹みも小さいのが結構あったりします.でも中を見ると錆びはないようなので当たりのタンクと言ってよいでしょう.まあこの色のままは乗りませんのでとにかく補修ありきで考えます.

ハンドル周りでは部品取りとして長らく放置された形跡として,右側のグリップがなんと自転車(それも子供用)のグリップになっています.元々はハイスロがついていたんでしょう.薄い右ハンドルスイッチがそれを物語っています.左のグリップも摩耗が激しいのと,ハンドルがなんでかグリップの中でブッタギラレているのがその理由を詮索しても一向に計り知れないのがこの車体の謎を深めていきます.メーターは生きているようですが何やらガラスに油のようなシミがついているのが不気味です.ブレーキマスター,クラッチマスターともにNISSINの社外品に交換されています.まあここら辺は使えそうです.それにしても短いミラーですね.これも私的にはNGなので交換することになるでしょう.

この車体を確認して一番がっくりきたのが電装系です.もういじられまくっています.なんでこんなことになったかわかりませんが,写真のようにタンクの燃料センサーの配線が丸まんま変わっています.他にもいろいろいじられていまして,ここら辺はキーポイントになるかもしれません.いっそメインハーネスを購入して入れ替えようかななどと考えてしまいましたが,ここはジャンクパーツを家の中に増やさないためにも補修してでも使うべきところなんでしょうか.

エアクリ周りについてはエアクリボックスの本体は付いているものの,中にはイカの塩辛のようなビンで作ったオイルキャッチタンクとホースが仕込まれていました.エアクリボックスは付いていると思って落札したのですが,これは最悪です.なんせ外側はあるのに中身がない.場所をとる外側が残っているわけですから新たにエアクリーナーボックスを購入するともっとも場所をとる部品が余るという最悪のシナリオです.まあ,そのほかでは電装系の改造は著しいものの電装系の欠品はほとんどないようです.こういった点は追加費用を圧縮する上で結構有効だったりします.

とまあ結局書無し車体なのでここから全バラシしないといけないわけで,楽しみでもあり,苦難の予感でもありといったところでしょうか.ひとまずフレームでも入手しましょうかね.

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