ヘッドライト周り

さて,今回はヘッドライトです.ZRX-Uを額面通りに組む目的に沿って前回メーター周りを大工事しましたが,今回はそのメインともなる丸型ヘッドライトを取り付けるべく部品調達に走ります.

で,入手したのはZRX-UのヘッドライトステーとヘッドライトASSYですが,これがなかなかセット出品というのが無かったので個別に入手しました.それに丸型ヘッドライトASSYの出品というのは大概多少のキズがあるものが多く,悩ましいもののそれでもあんまり値が張るものは買えないので今回はリムに多少凹みがあるものをとりあえず入手しました.

届いたヘッドライトASSYは良く見たらケース側にも割れがあったりして結構出品の説明不足というかある意味詐欺っぽいところもありましたが,リム自体はまあ写真で見たとおりの凹みで,補修は不可能ではないように見えました.でも凹みは補修できますがでっぱりは削るか曲げるかしないといけないので,ひとまず出っ張ったところは算木をポンチに見立てて叩いて形状を補正しました.

で,下地を荒らしたりしたらパテ埋めです.局面がきつい上に補修面積も広いのでなかなか補修部分の端っこと周りの曲率を合わせるのにトライアンドエラーをやる必要がありましたが,ひとまず写真のような感じで必要最小限の肉盛で手感では感じにくい程度には曲率を合わせることができました.

ここで登場しますのはアサヒペンのめっき調スプレーです.いろいろレビューを見た限りはめっきと同等にはならず,クリアを塗ると色調が普通のメタリックになってしまうとのことでしたが,ここはひとまず補修で使ってみて使えるものかどうか試してみましょうということで購入してみたわけです.

で,下地処理はミッチャクロンマルチをサフェイサーとして使って,少し生乾きのところでこのめっき調スプレーを吹きます.あまり厚塗りはせず5層程度塗ったところでクリアも吹かずにそのままにして1昼夜.レビューの中に触ると銀色の粉が手について艶がなくなったというようなコメントがあったのですが,多少指には付きますが艶がなくなるということはありませんでした.出来栄えに関して言えばやはりめっき調の”調”の言葉には偽りがないかなという印象です.艶なしの白アルマイトか無電解ニッケルメッキのような仕上がりで,クロムめっきや艶有りのニッケルメッキとは明らかな差があります.まあフレークで銀色を出している限りはめっきとおなじような緻密な光沢面は再現できないでしょうから所詮めっきを再現はできないはずですので,このような結果については予想していた通りで満足な結果になりました.

で,車体に付けてみて,なんだかプラモデルみたいだな〜と思いつつウィンカーを付けようとしたら,どうもZRXとZRX-Uではウィンカーが違うというのがここへきて発覚.ZRXはニンジャとかと同じような外観のものであるのに対し,ZRX-Uはゼファーと同じで,ライトステーの取り付け部分の台座形状が異なるため,ZRX-UのライトステーにはZRXのウィンカーが取付かないのです.確かに丸型ライトに角のウィンカーは違和感があるかもしれませんが,私的にはそれも全然OKでして,あえて丸型ライトに丸型ウィンカーにしてしまうとZRXらしさってどうよ?という感じになってしまいます.

実はこの日の作業はウィンカーもないのでそのまま終了となったのですが,ウィンカーまで丸型にしてカウルレスにするか,ZRXらしさにこだわってフレームNoとは違うZRXを組むか,かなり悩みまして,だいたい1か月ぐらい思案しておりました.というのもここで方針を変えるとせっかく組み上げたメーターのカバーが無駄になってしまうからです.ただ,そのカバーだけにこだわって方針を決めてしまうのもポリシーがないような気がします.ということでさんざん悩んだ挙句,結局は大方針変更でカウル付にするということでいこうと決めました.

まあ今になってこんなところで悩んでしまって,アホみたいですがこんなのも車体を組んでいくうえで楽しみではあるわけですから,このwebを読んでいる方にはお付き合いさせてしまって誠にもうしわけありませんです.はい.

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