火入れに向けての準備と火入れ

キャブがついて,タンクがついてときたら次は火入れです.といってもすぐにはできないのが私の作業構成の至らなさ.火入れの為にはバッテリーが必要であり,その後の電装系チェックが必要です.まずバッテリですがこれは程度の良い中古を購入し,いつもの復活の儀式をします.

都合一昼夜を経て十分な電圧が出るようになったのでこれでバッテリは大丈夫そうです.で,これを取り付ける車体の方ですが,以前レポートしたように電極端子がぶった切られていまして,恐らくバッテリごと盗ま輪r手締まっています.バッテリのケーブルを継ぎ足すとこれはこれで問題になりそうですので,アーシングケーブルで自作しようかとも思いましたが,これはこれで太さなんかもかえって太くなってしまい,取回しなど難が出る可能性があります.

ということで実際このケーブルがどの程度の位置でぶった切られているか調査してみました.バッテリケースからケーブルを取り出して車体右側に出してみるとこんな感じです.見た感じ多少長さをどこかしらで調整してやれば正規の位置にバッテリを納めて届く範囲ではないかとは推測できます.ただ,やっぱりやってみないとわからんということで,手持ちの丸型端子を用いて端子部分を再生します.で,バッテリをつないでみたところ...

なんとか届いたようです.用意したのが通常の丸型端子のため陰極側がちょっと変な感じになってしまいましたし,陽極カバーがどうも純正と違うのでちょっと固定に苦労しましたが,まあなんとかなりそう.ということで次はイグニッションをひねり電装系のチェック.ウィンカー,ブレーキランプ,ハザードなどをチェックします.案の定パッシングはスイッチボックスのときにわかってはいましたが作動しませんが,灯火類は大体OKそうです.ホーンを鳴らしてみてもまあそれなりになってくれましたので,セルを回してみます.ちゃんと勢いよく廻ってくれましたが,まだガソリンを入れていないので,火入れまではいたりません.

ガソリンを大体3リッターぐらい入れて,プライマリにガソリンコックを合わせてしばらくしたところでチョークを引いて再度セルを回します.1回目回して少し火が入るような音がしましたので,2回,3回と徐々にセルを回す時間を長めにしてまわしていきます.3回目は回している間に少しチョークを半開ぐらいに戻したりしたところ,火が入りました.といってもアイドルスクリューの締め込みを多めにしていたので,4000回転ぐらいで回り始めました.で,あれ?と思ったのですが4000回転にしては異様に静かです.一応すぐにアイドルスクリューを戻し,チョークも戻して1300回転ぐらいにしましたが,びっくりするぐらい音が静か.まるで爆発していないかのようですが,アクセルをあおってもかなり敏感に回転が追従しますし,失火しているような感じもありません.要はZRXの後期型のエンジン,マフラーというのはこんな音がするように設計されているんでしょうね.そういえばザンザスもそんなにうるさくなかったので90年以降の騒音規制値が随分変わったのではないかと感じます.

で,エンジンがかかってから水漏れなんかもないかなとか以上に加熱しないかなど確認しつつ,エンジンが回った状態で灯火類を確認します.というのもこの車体はエンジンがかかっていないとヘッドライトがつかないもんですから,ヘッドライト周りだけは火入れ後しか確認できないのです.で,ハイビームにして光軸を大体合わせたら,再度メーター周りを見てみたら,どうもメーター球が切れているところが2か所ばかりあるようです.思い返せばあれほど何回もケースの入替えをしているのですが,要はそっちに気を取られバルブのチェックをしていませんでした.

といっても外してみたら1.4W球でしたのであいにく手持ちがなく,急いでホームセンターへ買いに走りました.なんか表記が14Vっていうのが気になりますが,その分切れにくいってことでしょうか?まあそんなのは気にせずさささっとメーターを外してメーター球を入れ替え.とまあひとまず火入れが終了し,然程大きな問題はないように感じました.ということは勢いをつけて次はあれですかね.

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