またまた怒涛の車体引取り(その1)

プリウスのバイクエンジン搭載禁止令の件は頭の痛い問題ではありましたが,その西東京の出品された車体は写真を見る限り,リアサスが無く押し引きさえもままならない状態であり,やはり私が落札したとしても業者さんに発送してもらうにはいろいろ障害がありそうでした.書無フレームなので,所詮フレームは入れ替えるわけで,そうなると分解して運ぶのが最適であるということになります.で,発送してもらう上での障害というのは誰が落札してもついて回ることなので,逆を言えば入札者が少ないと推測できます.すると俄然入札する気がモリモリ湧いてきました.もう直前には入札する限度額が決まっていて終了の時を待つだけになっていたのですが,その金額も然して安くないので,入札者が少ないというのは単なる言い訳でしかないわけです.で,その時点でプリウスのエンジン搭載問題はどうするつもりであったかですが,

”ばれなければ可!”

というスチャラカな対策であったわけです.で,そのある意味気合が功を奏してか最終的には競合も結構出てきたためにリミット上限ぎりぎりの然程安くない額で落札.ここらへん計画的というか無計画というか,確信犯的にやってしまっている自分が憎い.

さて,出品者の方の連絡も取れ,引き取り,分解の了承もいただいてとある秋の休日の朝,工具などを積んでプリウスで出発です.その当時結構部品を引き取りに回っていたりしたのでかみさんはよもやエンジンがプリウスに積まれるとは思っていなかったと思いますが,その対策としてリアハッチスペースにちょうど合うように900mm角の10mm厚のべニヤを用意.作業するときに下に敷く用とエンジンが社内で転ばないようにクッション材としての用途も兼ねていつものホットカーペットカバーを準備.あとはエアキャップを床や壁に張りつめて,汚れがつかないように対策するということで社内に様々な物品をはべらせて出発です.

結局高速代を節約するため,外環道を使って大泉学園までいったのですが,そこからが結構混んでしまって,1時間ばかり余裕を見て出発したのに着いたのはほぼ定刻のお昼前.作業は1.5時間ぐらいということでお金をお支払してその方のおうちの前で分解作業を開始します.まずクーラントを抜いてしまいたいのですが,前述のようにリアサスがない状態で物置の壁に立て掛けられているような状態でしたので,ドレンボルトを抜くのが結構大変.それにせっかくドレンを抜いたのにほとんどクーラントが抜けてこなかったのはなぜ?といきなり出ばなをくじかれる私.

次にテール周りですがこれが何か出来の悪いフェンダーレスキットがついていて,ナットやスペーサーが各所に使われている上に,そのフェンダーレスのナンバー取付角が限りなく水平線に近くなっていてどうもアルミを手で曲げたようでネジも素直に抜けてこない.もうここら辺で当初の計画通りの分解スピードが出せていないことが明らか.出品者の方も,狭い路地で作業しているので,交通整理やご近所の手前じーっと後ろで立ちんぼでお付き合いしてくれていますので作業のスピードが上がらないのはすごいストレス.それでもパンタジャッキとスタンドで支えながらホイール,スイングアームなどが外れてきて,ステップ周りとなぜか途中でぶった切られているエキパイを外して,前周りのみとなったところで,ひとまず表向きは作業が進んでいるような感じは醸し出せるようになりました.

この時点で既に1時間が経過していたりします.う〜ん,出品者の方には自宅前のスペースを占有しているばかりか,わざわざ立ち会っていただいて誠に申し訳ないというかなんというか….ということで次回に続きます.

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