メーターの組替え(その1)

さて,今回はなぜか再びメーターです.まずその理由から説明せねばなりますまい.

実は今回の種車は後期のZRXであり,書付フレームは前期のZRX-Uのものであることがフレームナンバーから確認できるのですが,実際フレームNoに合致した形で車体をくみ上げるのが私の今までの流儀であります.今までZRXとさんざん言ってきましたがZRX-Uを額面通りに組んでいこうということで方針と決め,カウルがない丸型ヘッドライトを取り付けることにしたのです.しかしそれにはメーターの後ろのケースが必要でして,このケースが今のところ手元にないために,このケースについて部品調達から頭を悩まさなければならなくなったのです.

でもこの後ろ側ケースというのが単体出品されているものがほとんどなく,単体であっても傷物であったり割れていたりと送料を出すのにほとんど意味がないような代物ばかり.それにZRXの場合前期,後期には前述のとおりのタコメーターの違いとどうもこの後ろ側のケースの懐の深さの違いというのがあるようです.というのも,すでに割れありの前期型の後ろ側ケースは先走って購入したのですが,それをあてがってみたら,どうも10mmぐらい懐が浅いのです.まあ割れありを補修してつけるのは元々気が進まない中調達してこんな痛い目に合ってしまったわけですが,これのおかげで後期型用の綺麗なケースというと,かなり高額になるということが分かったわけです.

で,どうせきれいなものをということだったら新品のケースだけ売っていないのかな?ということで検索したら早速出てきました.値段としては送料込で5500円を超えてしまいますが,例のタコメーターのネジパターンがちょうど合致するものの,インジケーター部分までもがめっきで,必要以上神々しい社外品が売られているではありませんか.もう苦労するのはいや!ということで,早速これを購入したわけです.

早速組み換えを行います.で,もういきなり問題点を発見.これが何用を想定して設計されたものなのか一切わかりませんが,どうもZRXの後期とはメーター球の場所が違うらしく,ちゃんとメータープレートの12時方向にある導光部分にバルブが差せません.う〜ん,対象車種はZRXとは書いてあったものの,自己責任でというようなことが書いてあったのはこういうことなのか….と落胆していてもしょうがないので,部分的に暗いメーターなんていうことにならないように工作開始です.元々ここには意味不明なフランジ形状があったので,この部分と切除し,ソケットが入るように穴をあけます.元々の切除部分の形状が多少残ったので歪にはなってしまいましたがなんとかソケットが入るようになりました.あとはこの部分の代わりに2時方向にバルブを差す穴があり,そこから直接導光板に輝度の高いまま光が入らないようにするための遮光板が伸びています.これを切断し,12時方向に移植しました.それにしても新品のケースにいきなり切った貼ったをするのはすごく精神的にもきついもんがありますね.とほほほ.

で,内容物をすべて取り付けて,ステーを取り付けようとしたところで第二の問題発生.メーターステーは本来はメーターの中心の内々あたりに2か所,スピードメーター11時方向の裏側1か所ネジ止め個所があるのですが,今回の中国製社外品にはそれがありません.う〜ん,どうもメーター側にはここにネジ止め個所があったような造作があるのですが,それが肝心の裏側には痕跡さえもありません.どこかからネジ止めの台座形状を移植しようにもそれが無いわけなので,ここは2点留めで大丈夫と判断し,このままいくことにしました.それにしてもなんか紆余曲折してどんどん良くない方向に行っているような感じ.どうも気持ちが悪いです.

さて,すったもんだの末,ひとまずはメーターが組み上がりました.あとは車体に取り付けるだけですが続きは次回ということにしましょう.

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