ラジエター,水冷系など

水冷系統をここらへんでやってしまいましょう.まずラジエターは前期と後期でフレーム側の下側取付ブラケットが異なり,そのせいで前期フレームに後期のラジエターは取付できません.まあひとまずは前期のラジエターを入手して比較してみるところからいきましょう.

ZRXの歴史のようなのを紹介されているwebとかの情報だと,前期後期でコアの段数が違うというようなことが書いてありましたが,こうやって並べてみるとコアの段数に違いは無く,厚みも等しいので恐らくこの違いそのものはラジエターの冷却能力向上を狙ってのものではないように思います.単に取付位置が違うということで上側のステーが後期の方が長くなっているというのと,エンジン側へのホースの出る角度が違うというところぐらいでしょうか.で,ここにエンジン側のインレットに後期のホースを付けて見たんですが,長さ的には届く感じ.ただここにマフラーを付けるとエキパイとホースが干渉してしまいそうです.熱でホースに穴が開いてクーラントダダ漏れなんてことがないようにここはマフラーを取り付けた後に判断しましょう.

次に水冷系というとサーモスタットですが,モノの方には写真の様に変なコネクタがついています.これはこの車体にデイトナのセンサーがついていたので,その為と思われます.ただ,今回そのセンサーは使いませんので,このコネクタを何とかしなければいけません.といってもコネクタだけは交換できず,温度センサーごとの交換になるので,温度センサーの新品価格,ヤフオクに出ていないかをチェックするも全く予算にあいません.そのためサーモスタットを購入することになったんですが,前述のラジエター下側の配管にも問題がありそうだったので,結局サーモスタット+配管いろいろというのを落札しました.

届いたサーモスタットはこんな感じで内部の錆びもなくまあ使える感じです.ホースがついているので,ラジエターまでの部分についてもこれを流用しましょう.ということでここでクーラントを入れておしまいにしたいところですが,どうも前期型のホース取回しにすべきかどうか悩むところが残ってしまいましたので,最終的には前期が行くか後期で行くかはマフラーを付けてモノを見てから決めることにしました.したがって水冷系についてはここまで.

これだけではつまらないので,もうひとネタ行きましょう.次はフロント周りです.カウルまでついてフォークシールの交換も済みましたので,フロントまわりはいろいろ付けてしまってもよくなりました.まずメーターケーブルですが,これは元の車体についていなかったので,他の車種のものを流用.メーターまでの距離があるということで,今回は程度のよさそうなZ750GP用というのを入手して使うことにしました.あとタイヤが元々坊主だったのでこれはホイールごとある程度タイヤ溝の残ったものがついているものを購入しましたので,これを機にホイール交換しました.

ちなみにキャリパーは後期型のキャリパーが少し予算オーバーでしたが入手できたのでこれを使います.フレームは前期,見た目は後期ということで,だまし討ちな感じですが,やっぱり見た目が格好いい方がいいかなと思いまして.ただこのキャリパー,ニンジャ後期にも流用きるということで一時期ニンジャカスタムでもてはやされて値段が高騰しましたが,結局ニンジャの重量では剛性が足りないのか満足な制動力が得られないと評判が立ち,いつの間にかあまり使われなくなってしまいました.そのうち最終型でニンジャが純正で6ポッドを搭載したりしてしまったのもあるんでしょうか.そういった点で思い出深いアイテムであるというのも理由のひとつあります.またステンメッシュホースは以前入手していたニンジャ用を使いました.長さはほぼドンピシャで色も黒くてシックなのでここの見栄えもかなりいいです.搭載にあたってはキャリパは清掃して,エア抜きした後にもみだしをしてかなりスムースに動くようにしました.レバーを握った感じはかなり素直にカチッと握りこめる感触であり,これは期待が持てそうです.

フェンダーは以前補修したものをようやく取り付けることができました.フロント周りの見栄えがこれでいっきにかっちりしてきました.ここら辺まで来るとかなり次に進むのにわくわくしてしまいますね.

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