タンクのレストア(その1)

雨除けの車体にかぶせるもののうち面積比率で2位にランクインしているのがタンクです.したがってシートの次はタンクに取り掛かることにしました.タンクについての状況は前回キーセットのところでご紹介したようにキャップをなんとか開けることに成功はしたもののある意味あけなけりゃ良かったかもと思わせる状況でありました.まあ中身は水が混ざっているようですが,今のところ穴は開いていないので,錆取りをしてどこまで戻せるかが結構重要になってきます.

一方タンクの外側はというと,

・金的のあたりに広範囲の凹み
・左カワサキロゴの下あたりに大きな凹み
・他は傷少々(コンパウンドで消えるレベル)

という感じです.まあ社外塗装品のようですが,塗装面は凹み部分以外は綺麗なものなので,できればこの塗装面を活かす方向で外観は進めようかな?と思います.

本来ならばこのタンクが使用できるかどうかを決める錆取り後の穴あきが出るかどうかを先にクリアにすべきなんですが,どうしても気になるので先に外観に手を出してしまいました.まず金的周りのデントリペアです.季節的に冬だったので熱の問題からあんまり屋外ではやりたくなかったのですが,どうしても室内でやると樹脂の溶けるにおいが強烈にリビングに残ってしまうので,これはやはり作業効率を下げてでも屋外でやらざるを得ません.それでもとにかく作業自体はスムースに進み,なんとかほとんど凹みが目立たないレベルまで凹みが修正できました.これぐらいの大きな凹みになると通常は最低でも薄付けパテ修正ぐらいは必要なレベルにしかならないのですが,今回は大きかった割にきれいに収まったということでかなりご満悦な結果になりました.

次に何を思ったかそのまま左の凹みをなんとかしようということでデントリペアを数回打ってみたのですが,かなり曲率が強く凹んでいるためか一向に凹みが緩和されてきません.しょうがないということで一旦外観はやめておけばいいんでしょうけど,あろうことかそのまんまパテ埋めに走ってしまいました.あとでせっかく仕上げた外観が錆び取りで無駄になる可能性もあるというのに….ただ勢いというのも大事とは思いますので熱が冷めないうちに考えの赴くまま作業するのもまあいいかな?と.

とまあ適当な進め方ながら結局凹みが結構深くて厚塗りパテを3回塗ってようやく平滑な面が得られましたので,そのまま塗装に移りましょう.塗装も全塗装ではなく,金の縁取りデカールの内側のみを塗ることにして,写真の様にマスキング.で,肝心なのは元の色を周辺に残しているので,それがちゃんと合うかどうかが重要になってきます.といっても缶スプレーではサンプルとの間に何かと見栄え上の誤差がありますので,そのトライアンドエラーが都合3回.はじめは日産のパールホワイト,次にトヨタのもの,次は..と最終的にトヨタのクラウンとかのパールホワイトを通常のホワイトに軽く上塗りするとちょうどになることがわかり,それを採用.どうもパールを出しているフレークの配合が地色に比べて高めになっているようで,それを塗りでコントロールしてあげるとちょうど同じ色味になったという感じ.結局5缶を購入して3缶は無駄になってしまったので後で考えたら全塗装したほうがコストパフォーマンスは良かったかも.

ということでこれにクリアを塗って塗装は終了.予定から大きく外れ,中身を何とかするよりも先に外観を何とかしてしまった私.まあ,とにかく皆さんは決して真似しないでくださいね〜.ということで続く.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT