キャブレター,エアクリーナー装着

前回フロント周りの大物をといっておいて,実際はまだやることがありました.というのもフロントカウルを取り付けてから吸気周りをやろうとすると手間がかかってしまうケースがダウンドラフトタイプのこの時期のモデルでは多くあり,今回もその危険を考慮して先に吸気系を装着してしまおうと考えたわけです.

取りい出しましたるは種車2号機のキャブです.なぜ種車1号機のキャブを使用しないのかという疑問をお持ちになる方もいらっしゃるかと思いますが,これは単に種車1号機のキャブには欠品があったからです.未だ種車1号機のキャブを開けて確認したわけではありませんが,恐らく1気筒分だけフロート関連の部品がないと出品者の方が言っていたと思います.でも種車2号機のタンクを見る限り中はガソリンが腐りまくっていてタールと錆の塊がサラサラいっていたので,キャブについては欠品はない代わりに程度が悪い可能性があります.

実際このキャブを開けてみましたが,フロート室の方は結構きれい.いや,通常の方々ならこれを汚いと言い切ってしまうんでしょうけど,長期放置車のキャブをさんざん開けまくってきた私からすればずいぶん綺麗な部類に入ります.でも交換部品は必要かもしれません.一応ジェット類の詰まりを確認したところ,スロージェットは4ケ中3ケが詰まっていました.これはいつもの銅線で清掃して通しました.次にメインジェットは全く問題なし.外観が悪いところはそれなりに清掃しました.フロートバルブですが,これも綺麗なものでした.でもきれいなだけでは後になってダメだったということもあります.ここはリスクを承知で清掃してそのまんま使用することにしました.最後にフロート室のゴムパッキンを交換してキャブの作業は終了.

車体にキャブを取り付けます.う〜ん,これがダウンドラフトタイプの400cc初期型ということで感慨無量です.これより前だと,ZX-10ぐらいしかなかったような気がしますので.で,次にエアクリーナーボックスを取り付けます.これも恐らく取り出しやすいということで種車2号機のものを使用しています.はっきり言って両方とも庭にそのまんま放置だったのでどっちが1号機なのかわからなかったというのがホントのところなんですが.で,このエアクリーナーボックスのインシュレーターにキャブの入り口の楕円口径に合わせてOリングが入る溝がありますが,これが結構ガバガバで取り付ける際に容易にOリング(一部切れているので本当はOではない)が落ちてきまして取り付けに難儀しました.

で,流石に長期放置されていた上にうちの庭にも野ざらしにされていただけあって,エアフィルターはこんな感じで少し触れただけで脱落してきてしまいました.結構きれいなんですが,ボロボロじゃあしょうがないですね.

で,いつもの空調用のフィルターを入れます.それにしてもすごい高い位置にエアフィルターがあるので,ZX-4はタンクが縦長で,前の方はカバーになっています.ここらへんのダウンドラフト特有の構造の違いと,エンジンそのものが新設計である点など,前年にGPX400Rをリリースしたにも関わらず1年のタイムラグでここまで進化させるのは開発陣も大変だったのではないでしょうか?エアクリーナーまわりはそんな苦労がうかがえるポイントでもあります. これで次回はホントにフロント周りの最後の大物に行けそうです.そろそろやっとかないとオオカミ少年になってしまいますね.

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