現車確認+分解引き取り

思わず私の正体がばれてしまったという稀有な出来事もありましたが,あんまり長居をするのは申し訳ないので,早速作業開始.でも一応分解前に現車確認と,ばらしていきながら復元時の参考になる写真の撮影を合わせて行っていきます.

まず車体の左側から撮影してみました.テールカウルなどがないだけですので,まるでこれだけで走ってしまいそうな感じ.でも書無しフレームなので走れるようにするには結局ばらさなければいけません.

右サイドはサイドカウルもないので部品取り車のような感じは否めませんが,依然欠品が少ないことを認識できますね.純正マフラーも結構綺麗でして,ここらへんは後で送料のかかる大物部品が少しでも含まれていることが非常に重要なわけです.

ちょっと気になるのは前回も少し触れましたが,この車体がサーキット走行で使用されていた可能性があること.こんな感じで左カウルには計時用デバイスを装着していたと思しい穴が開いていたりします.それにしてもタイヤのほうは結構古いミシュランのツアラー向けタイヤ.しかもラジアルなのでせっかくの軽量車体には似つかわしくありません.でもヒビなぞは出ていないのでこのタイヤはこのまんま使うことになりそうです.

テールカウル周りは取り付けの部分が割れて残留しています.片側がカウルそのもの,もう片方は補修で使用したステーですので,破壊してしまったということでしょうか?まあ程度を気にしなければ入手に苦労するようなパーツではありませんので,ここらへんは問題なし.それにしてもテールカウルの中にイグナイタとレギュレーターが二つ並んでまして,ここらへんは他の車体にない特徴でしょうか?

シート,タンクを外して中身を観察します.意外にハーネス類は綺麗で,一通り掃除されたような感じですね.なんか電装品の配置がやっぱり特殊な上に,コネクタのホルダが各所にしっかり用意されていて,レーサーとして使用しても振動,衝撃で電装系ができるだけダメージを受けないように工夫しているように見えますね.

ここから車体をばらしていき,予定時間を少しオーバーしたところで積み込みが終了.ちなみにエンジンは出品者の方が手伝ってくれましたがエンジンの重量は40kgとのことなので一人でもあげられる感じでした.この写真も私だけでなく出品者の方も物珍しいらしくスマホで撮影していたり.その延長でいろいろ出品者のかたとバイク談議に花を咲かせてしまい,1時間近くいろいろ話を伺いました.主に古いカワサキ車の部品の欠品状況とか,欠品部品の代替調達方法とか,いろいろ話がつきませんでした.しかし名残惜しい感じもありますが,それ以上の長居は迷惑ですので,そろそろオイトマすることにしました.

帰途についたところで早速雨が降ってきて,時間的には作業を都合よい時間に終わらせられたのでよかったですが,帰宅してからパーツをいろんなところに隠すのが雨の中の作業になり大変でした.カウルを含め体積をとるパーツが多く,そのぶん屋根裏や庭も合わせ隠しきれないボリュームであったのも時間がかかった理由です.まあ隠しきるつもりももともとあんまりなかったといえばそれまでですが.

さて,作業も落ち着いてヤフオクの書アリフレームが出品されていないかみて見たところその時点での出品はゼロ.ということでしばらくは組み立てに入れないということですね.パーツのボリュームが大きい分これはかなりなダメージですので何とかせねば.

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