テール周りを仕上げる

懸案であったリアの足周りが最終形態となったので安心して上周りを搭載していけるわけなんですが,その前にひとつやってお来ないことがあります.それは電装品をとにかく正しい位置に正しい経路で先に搭載しておくこと.

特にこのZX-4はいろいろなコネクタがホルダーにセットされるようになっていて,下手なところを通したりするとコネクタが接続できないなどのトラブルがあり,一通り全てのコネクタ位置が正しい位置に来るようにハーネスを通し,そこにつながる電装品も可能な限り接続しておく必要があるのです.例えばテールカウルの中では写真のような感じで,3連のコネクタホルダがあってそこに3色の2ピンコネクタが並ぶわけなんですが,ハーネスの位置が少し違うだけでこんな感じでコネクタを逆にセットしなければいけなくなったりするわけです.それにフロント周りもさることながらフレーム脇をとおすところなんかも厳密にステーが用意されていて,通常だったらタイラップで固定するようなところなのに,このZX-4においてはかなり堅実に固定されているイメージなのです.

という事情もあり,いつも以上にすったもんだしながら大体ハーネス,電装品の到着ができたところで,テールカウルの話題に入りましょう.テールカウルについてはその入手はほぼ1年さかのぼっての話になります.このテールカウル,どうも設計不良のようで,かなり高確率でフレームへの取り付け部分が割れている上に,カウル表面にも大きな割れが走っているものが多いのです.そのためか流通量が少なめで,あっても程度の悪いものしか出回っていないという状況でした.なので,どうせ補修するんだったら程度にはそんなにこだわらなくってもいいだろうということで写真のような品物を早々に入手していたのです.

もののほうはフレームへの取り付け部が左右ともそっくりなくなっていて鉄のステーが接着されています.それもところどころはがれていたり,そのステーの強度に対し,カウルの強度が弱かったためか ,そのステーを境に縦に割れが走っています.またそのステーが剥がれて役に立たなくなったためか,カウル前側のサイドカウルと固定される部分の面が割れて分断していて,それを補修したあとがあります.この補修もかなりいい加減で,穴をあけて針金のようなもので固定しているのですが,固定しきれておらず,ブラブラになっています.

なので,割れている部分はいつものように端面を整えエポキシ2液接着剤+裏からグラスマットで補修.金属ステー周りの残っている接着剤などは完全に剥がしてしまい,ステーもきれいにして流用して同じくエポキシ2液接着剤+グラスマットで固定しました.なお,この固定にあたってはフレームにテールカウルを仮止めして大体の位置をだした状態でステーの接着養生を行ったわけです.養生が済んだところで表面を整えて塗装に入ります.まずはプラサフ白,で,ホワイトメタリックの部分を塗ってからライムグリーンをマスキングして塗装.

最後にブルーの部分をマスキングして塗装して,乾燥後全体にクリア+ボカシ剤で塗装は完了です.

車体に取り付けました.右サイドカウルはヤフオクで比較的安価に入手できたもので,程度はそう悪くない印象です.ブルーの部分はマツダ車向けのソフト99のボデーペン(型番失念)を使用したのですが,気にして見なければその色の違いに気づかないレベルです.

で,1点だけ足りないのがそのホワイトメタリックの帯部分にある”FORMULA-3”のロゴです.この白帯になにもないと実際こうやって車体を眺めていて若干間が抜けている印象であったので,後付けながらもこのロゴを用意することにしました.書体はちょうどよい素材がなかったので以前ヤフオクで出品されていたものの写真からゆがみや左右の大小差などを調整して正しい書体にしたうえで解像度が低いのを補うべくフォントのラインを改めて書き直して画像作成したのですが,これがかなり時間がかかってしまいました.でもこのFORMULA-3というのがカワサキの意図としてこのZX-4を当時のレーサーレプリカの定義に無理やり押し込めるための一工夫のような気がしていて,私はあんまりここを目立たせたくなかったのもあり,以前も使用したエンジ色のカッティングシートで作成しました.

今回はこのロゴが完成したところまで,貼ってどうなったかは車体完成までのお楽しみにとっておいてくださいね.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT