タンクの準備(その1)

タンクについては種車1号機のタンクがそれなりに綺麗なものであったので今まで何にもしてきませんでしたが,足周り,吸排気,フロントカウルまで取り付けたころには少しずつ進捗させなくてはならなくなっていました.なので今回はそこらへんの前準備のようなところからになります.

まずタンクの状況としては下記のような状況でした.

・外観は白いところにクリアのひび割れあり.許容範囲
・2か所ほど小さい凹みあり,浅い傷はところどころ.許容範囲
・タンク内の錆は見当たらない
・燃料センサーの配線がぶった切られている
・燃料コックはなし
・燃料漏れの痕跡はなし

で,まず簡単にやってしまいたいのが,燃料センサの切断されたケーブルの復元です.まあ復元といってもギボシ端子でつなぐだけですが,どうもわざわざ2極のコネクタを買って,それに加えて線材を新しく買ってということは性に合わないので,うちにあったカワサキ車用の長めのケーブルのついたリアブレーキスイッチからケーブルとギボシ部分を流用して延長ケーブルを自作.これで燃料センサーさえ生きていれば機能してくれるはずです.まあ元々ぶった切られているわけですから機能する可能性の方が低いっちゃあ低いんですが.

で,燃料コックはどうするかなんですが,これは手っ取り早く種車2号機の燃料コックを使いまわそうということで,まずはゴム類はダメになっているはずなので,純正部品の手持ちのやつを引っ張り出してきます.これはなぜだか以前から在庫していたもので,同じ部品番号なので使えるということで出してきました.

で,その種車2号機の燃料コックを取り外します.最悪なことに種車2号機のタンクは中に入っていたガソリンが完全に腐っているのに加え,ガソリンを抜いても中に錆びて脱落したタンクの鉄素材がサラサラではなく,じゃらじゃらといった感じで残っています.恐らく相当な厚さまで錆で腐食して脱落してしまった証拠でもありますし,このタンクは使用を断念せざるを得ません.しかし燃料コックぐらいはということで取り出して分解してみましたが,こんな感じでした.まずガソリンが腐って琥珀のようになって流路に詰まっていたのと,ダイヤル部品の奥側のパッキンに当たる面が深く腐食していて,これではコックの機能を果たせません.少し面を削って平面にならないかトライしてみましたが,腐食している深さが0.2mmぐらいあるため,パッキンとの密着性が保てない可能性があります.ですのでこの燃料コックはこのままでは使えないことがわかりました.

さて,ここでどう解決するかですが,腐食しているのはダイヤル部品だけなので,これを他車から流用するのが順当です.しかしこのダイヤル部品がZX-4の場合は特殊でして,先端にレバー部品がくっつくのですが,これがeBOXフレームをまたいでフレーム下に顔を出すためにかなり長いのです.そのため他車のコックを流用したらそれに合う形のレバー部品を選定しなければいけません.また他車とはリザーブ,ON,OFF配置が違ったりしていますので,これも流用の上では障害になります.

で,いろいろ考えるのが面倒くさくなってしまいまして,とりあえず操作性はおかしくなってもいいからひとまず火入れできるように考え,アマゾンで売っていた安価な中国製コックを買ってしまいました.このコック,安価である割に中国から直送でして,到着するまで3週間を要しまして,結局その間待ちぼうけを食らう私.到着したものはまあ外観的には使えそうですが,果たしてどうなんでしょうか?

さて,種車が2つある上,方針にも紆余曲折が過ぎてしまい,一体何をやっているのか自分でもわかりにくくなってきました.少しクールダウンの意味で小休止,ということで次回に続くのでありました.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT