フロント足周り:その1(タイヤ,ホイール,フォーク)

以前ほぼ車体の全景写真において,恐らくタンクなど燃料系を除いてもっとも未完成度が高かったのがフロントの足周りでしょう.まずブレーキ関係なし,ホイールが違う色,まあ写真ではわかりませんがフォークのオイル漏れもそのまんまです.なので今回はこれらをひとまとめにしてやっていきます.ちなみに都合今回交換や作業するものは以下になります.

・フロントタイヤの交換(中古だけど)
・フロントホイールの塗装(リアと同じつや消し黒)
・フロントフォークオイルシール,ダストシール交換
・フロントブレーキディスクの取り付け(中古だけど)
・フロントのブレーキホース取り付け,エア抜き
・フロントフェンダーの取り付け

です.

ここで問題はホイールの塗装をタイヤありでやるかタイヤを交換するときにホイール単体になった状態で塗るかの選択です.ZZ-R1100のホイールはリムまで塗装されているので,タイヤのある状態では際まで塗れないのが不満として残ります.しかしタイヤ交換の時にホイールを塗ってしまうと,タイヤを装着するときに塗装がはがれてしまう可能性があります.最終的な不完全さをとるか,作業後の傷のどっちをとるかですが,リアについてはタイヤ交換がなくホイールのまま塗装したという経緯に少し後ろ髪を引かれる思いもありますので,今回はせっかくタイヤ交換を伴うわけだからホイール単体の状態で塗ることにしました.

まずはとある休日の午前中,フロント周りのねじはあらかじめ緩くしか締めていないので,いきなりフロントをジャッキアップします.フォークにブレーキキャリパーだけついていたりするのは単に保管場所を節約したかっただけだったりしますのでご愛敬です.さささっとホイールを外してエアを抜いてバルブを外したらビードブレーカーでビードを落とします.

タイヤレバーを使ってタイヤを外したら,ホイールの表面とリムを清掃脱脂してハブやバルブをマスキングして早速塗装です.ホイール塗装にあたってはプラサフはよろしくないようなのでミッチャクロンマルチを吹いてから黒塗装を載せていきます.リアはタイヤが生きていたのでタイヤを付けたまんま塗装したのですが,前述のように今回はタイヤを交換するついでなので,結構楽に塗装ができあがりました.もちろんタイヤを直後に取り付けると部分的に剥げてしまったりしますが,それはもし発生したらタッチアップで対応すると覚悟しての作業です.

塗装が乾くまでの間,フロントフォークを取り外し,フォークシールを交換して時間稼ぎをします.フロントフォークのトップを少し緩めた後,車体から外して分解していきます.今回はあらかじめボトムのねじを緩めるときに後ろから当てる特殊工具を用意しなかったのですが,エアインパクトを使って,後ろからはラチェットレンチのエクステンションロッドとその先端にプラグレンチをくっつけてあてがい,エアインパクトを少しずつ回してなんとかねじが外れてくれました.

あんまりいつもはボトムケースを外すのに最初っからコンプレッサーは出してこないのですが,今回はタイヤ交換をやっていてかなりお店を広げないといけない,なのでそれに輪をかけて店を広げてみようという異常思考の下,インパクトを使って緩めます.まあ時間は節約できたし,フォーク分解,組立が終わったらすぐにまたしまえばいいだけの話なのですが,まあこのような状態で足の踏み場もない中の作業は結構面倒だったりします.まあ自分の異常思考が招いた結果ですので,文句を言う相手もいませんが.

その後オイルシール,ダストシールを交換して再び組み付け,フォークオイルを入れます.ちなみにオイルは10番だったので量は少し多めにして480ml目安にやっておきました.なお,ZZR-C型のサービスデータでは

・フォークオイル粘度 SAE10W−20
・フォークオイル量 分解乾燥時458±4ml(オイル交換時は390ml)
・フォークオイルレベル 149±2mm(スプリング無し・最圧縮時)

とのことでした.

スプリング,トッププラグを取り付けたら何度かストロークさせてエア抜きをします.そして車体に取り付けて,3つ又のねじだけ締めて,トップブリッジとハンドルのねじを締める前にトッププラグを増し締め.あとはハンドル,トップブリッジのねじを締めてフォークの作業はおしまい.

ここらへんで長々しくなってしまいましたので次回に続くのでありました.

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