燃料系+火入れ

火入れのためには燃料をキャブに送らなければいけません.まあ手慣れた人であればオイル差しにガソリンを入れてやったりするんでしょうけど,実車としてのパフォーマンスを見てみたいので,私の場合はこのオイル差しはほとんど使用せずタンクをちゃんと用意したいところなのですが,ここにきて,とんとタンクについては何もやっていないことに気付きました.なんでこう言ったことになっているかというとずいぶん前に入手したタンクがあまりにも良質だったので,やることがなかったのであります.といいつついざ蓋を開けてみたらいろいろとやることがあったというのが今回の顛末です.ははは〜.

で,まず一つ目ですがZZ-RのC型は燃料計がついていません.D型はちゃんとニンジャと同じように4面のメーターパネルになっていて燃料計がついているのです.しかしC型のメーターを見て燃料計はないと早合点していただけで,その陰に燃料センサーはついていたのです.その証拠に右肩の上の方2つの赤色灯がリザーブ領域まで燃料が減ってくると点滅するようになっているのです.要は計ってはいないけどアラームは出るようになっているため,タンクの下にはほぼ燃料計と同じセンサーが必要というわけなのです.

で,この入手にすごく手間取りました.というのもタンクをすでに入手してしまっているのでタンクと一体のまんま落札するのは禁じ手です.特にZZ-R1100のC型のタンクはでかく,送料が高い,大きな保管場所をとる,売っても安くでしか出せないという三重苦状態.なのでセンサーを単体で入手する必要があるわけですが,このセンサーがC型の弾数不足の影響をもろに受けてほとんど出品されていないのです.しかし全く出てこないわけではないので,それを待って落札.結局かなりな高額落札となりしかも急いで入手するというのが条件であったこともあり他のパーツと同梱もできなかったので送料が丸まんま乗っかるという,最悪のパターンでの入手となってしまいました.そしてそのセンサーが到着し,パッキンも購入して早速タンクに装着.そこでまた新たな課題に気づくわけです.

あれ?このセンサーってどこにつながるんだっけ?

そうです.今タンクの下周りのコネクターはすべて接続されています.となるとこのセンサーのつながる先がないのです.となると俄然怪しくなってくるのは以前切断されていた2つの配線にコネクタを取り付けたというあれ.もしかしたらあのうちの1つがセンサーだったのかも?ということで配線図と実物(車体)をしげしげと眺めて,その推測が正しいという事実に気付く私.あまりにも情けないので思わず膝が力なく折れ曲がり,地面に倒れ伏してしまいました.

というわけで,絶対これだわと思ってメインハーネスに差し込んでいた250型の2極コネクタはメインハーネスのもっとバッテリケースに近いところにポロンと単独であったコネクタに刺さるということで,そのコネクタを今更ながら見つけてしまったことでもう2重に情けない.そして本来刺さるべきは3極の110型コネクタであったわけで,これをわざわざ購入して対策したらもう自分的には誇れるところが無くなってしまう(←異常思考).なので電装系のジャンク袋の中から要らなくなったハーネスにくっついていた3極の110型コネクタをぶった切って摘出.これに手持ちの平型端子をくっつけることにします.

一応ちゃんとできたということで記念写真を撮っておきます.前回と間違い探しみたいになってしまいますが,自戒の念を込めて.これで電装系の不具合はすべて解消しましたが,次はタンクにガソリンを3リッターぐらい入れ,漏れを確認してOkだったので,車体に搭載します.燃料コックを燃料ポンプにつなぎこみ,コックを開きます.

ここで火入れにあたってセルをあんまり長時間回したくないので燃料ポンプにガソリンを送っておきます.C型の燃料ポンプはテールカウル内にありますので,テールカウルをまた外してその中の燃料ポンプを12Vで強制駆動させます.手持ちの端子を使ったりしているのでいつもながら危なっかしい作業ではありますが.

で,燃料ポンプがキャブのフロートでそれ以上流れなくなったところでコネクタを戻し,さて火入れです.チョークを引いてセルを回します.少しアイドルスクリューを締めたり戻したりして何度かトライ.で,そのうち

ぱぁーん!

とアフターファイヤーが出ました.う〜ん,圧縮漏れか点火タイミングずれかな?その後も何度かトライしてはアフターファイヤが出て,もうそろそろ近所迷惑も我慢の限界になりそうと思った頃,何やらガソリン臭いにおいがキャブから上がってきました.どうもキャブのフロートか,燃料経路から漏れているようです.なので今日は火入れは断念.まあそんなにすんなりいくとは思いませんでしたが,燃料系であれ圧縮漏れであれ,電装系であれ手間がかかるポイントに積み残しがあることは間違いないようです.ただ,セルを回してみてエンジンから異音が出たりはしなかったので,ひとまずエンジンが使えないものではないことは確認できました.はぁ〜,残念ですがこの企画まだまだ続きそうです.

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