組み立て

今回は予告通り車体の組み立てです.でもそのためにはいろいろなパーツを家の内外に隠し持っている場所から引きずり出してこなければいけません.

まずはフレームです.こうやって見るとあんまりきれいに見えませんが,入手してそんな長くはありませんが1か月強ベランダに雨風を多少防げる環境に保管していたはず.で,見栄え以外の程度については,

・ねじがばかになっているようでサーモスタットが外れない.
・元は銀色のようだけど,あまりうまくない黒色が後から塗られている.
・他にもねじが折れて抜けないところあり.

という感じで,そんな致命傷はなさそうです.色については入手した車体が銀色フレームの青黒なので,それにこだわってみようとも思いましたが,どうもフレームの色にこだわるほどでもないかな?なんて思ったので,今回はこの色のまんまいくことにします.

次にエンジンです.これは車体を入手して以来ですから半年以上玄関脇に保管されていました.かなりしつこくエアキャップを重ねて密封していたので,保管期間中のへたりはなさそうです.ただ,このエンジンはミッションカバーの上部分が割れており,スプロケットカバーの取り付けができません.まあここらへんは後で割れのないものに交換するということで,ひとまずは車体のくみ上げを優先することにします.(ちょっと変なフラグが立っているような気もしますが)

大物,小物それぞれパーツをがさっと店先に出したところで,作業場所を確保します.いつもの廃ホットカーペットカバーを敷いて,その周辺にひたすらパーツを置いていきます.まあ今回でフロントカウルまでできるかどうかわかりませんが,車体が概ね組みあがったら上にかぶせておくだけでもいいかな?とか思いつつ景気づけの感じで持ち出してきていたりします.

ZZ-R1100のC型の場合はフレームがエンジン上下で分割されているので,ニンジャやなんかと比較して特段難しい部分もないわけですから,ホットカーペットカバーの上でジャッキも使わずフレームとエンジンを合体させるのはそう大変なことではありません.まあ算木などを駆使してエンジンをほぼ正立させておく必要がありますが,そこらへんは多少のリスクを背負いながら作業して,ひとまず写真のような状況まで持ってきました.

一応アンダーフレームは元の車体の銀色のものを使っていますが,取り付けに苦労もありませんでしたので,フレームと共にお互い曲がりなどはないことが実証できました.ちなみに銀と黒の色の違いについては後で気になるようであればアンダーフレームのみ色を塗りなおそうと思います.

ここでスイングアームを取り付けるのですが,トラブル発生です.庭に放置している元の車体の銀フレームにスイングアームは取り付けたまま保管していたのですが,これが固着してなかなか外れてくれませんでした.特に足周りなんかもなくフレームとスイングアームのみで,しかもそう広いスペースが確保できない庭の不安定な地面の上では,叩いてもどんどんフレームが動いていくだけで,押さえておくのが大変だったりしました.なので,大汗をかきながらようやくスイングアームを外すことに成功したのですが,車体についていた写真の下側のピボットシャフトは見事に表面に錆が浮いています.そんなこともあろうかと別途入手していた写真上のピボットシャフトとは格段の差と言えます.まあ,危機管理意識が高かったわけではありませんが,結果的に余剰部品が出るのを覚悟しながら,こういった成功例が出てしまうと,今後もまた要らない部品をいっぱい買ってしまいそうで怖いですが.

足周りがついて,いきなり組み上げです.リアホイールについてはギリギリ塗装のみ実施しましてちゃんとつや消し黒にしてあります.前々日の夜間に塗装したので十分な乾燥時間が確保できていなかったので,取り付けには細心の注意を払いましたが,どうしてもスイングアームに取り付けるときに少し当たったところがありまして,点はげが出てしまいました.そこんところはタッチアップしてごまかしました.フロントホイールに関しては今後フォーク,ブレーキ関係などホイールを外す作業がてんこ盛りですので,今のところ銀色ホイールのまんまです.

あとはハンドルやついでにハーネスやなんかも通しておきますが,ハーネスはどうもナビがついていたか電源などの改造がされていますので,この点はハーネスが果たして使えるものなのか吟味していく必要もありそうです.

さて,フレーム周りで行くと,エンジン下のサブフレームはまだちゃんと取り付いていません.エンジン前側のブラケットがまだ付けられてないのです.というのもこのブラケットがこの時点まで迷子になってしまっていたのです.どこにやってしまったか記憶がぶっ飛んでいたのですが全く予想だにしなかった箱の中に保管していたことをなんとか突き止め,今更ながら発見でしたわけです.

ちなみにこのブラケットの取り付けがすこぶる大変だったりします.エンジン側のねじがニンジャと同じように奥側はナットになっているのですが,このナットを仕込む部分のちょうど正面にこのブラケットを取り付けるブロックが立ちふさがっていて,一切指が届かないのです(写真の矢印の先).なのでマグネット付きの棒の先にナットをぶら下げて,その後ろから長いドライバーの先をあてがって,ナットが適当に座ったところで向こう側からネジを締めるという作業を,ナットを落としては拾ってを何度もやりながら,約30分をかけ完遂しました.

そんなこんなで車体はひとまず組みあがりまして,購入したパーツ類は邪魔になるので取り付けはまだのまんま適当に車体の上に置いておきます.特にシートやエアクリーナーなどただでさえ場所をとるものが車体の上に乗っかってくれたので,かなり家の中にあったパーツが掃けてくれたので,満足度の高い車体組み上げと相成りましたとさ.

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