テールカウル

そろそろ一発外装を行っておきたいと思います.まずはテールカウルです.正直今回は元車体についてきた外装が,このテールカウルとフロントフェンダーしかないのですが,このテールカウルの色が青黒であったのです.結構流通量の多いカラーリングですし,そんなに嫌いなカラーでもないので私も当初はこのままいくつもりでおりました.で,この青を綺麗に出せるスプレー缶がないものか調べてみたところ,総じてメタリックが強めでなかなかドンピシャというものはありませんでした.例えばスバルのインプレッサやレガシーのスバルカラーのC02というのが全体的な色見が近いように思うのですが,メタリックが入っているのでかなり明るめに見えてくるのです.手持ちのマツダ向けのソリッドカラーもサンプルに塗って比較してみたのですが微妙な感じです.まあデイトナのMCペインターまで触手を伸ばせばあるのかもしれませんが,正直買って塗ってみてを繰り返すのは在庫を増やしたくないので却下.ホームセンターの売り場にこのでっかいテールカウルを持ち込んでカラー見本帳と照合するのも私の極薄の羞恥心をもってしても不可であります.

となると少し色味が違うけれどもC02を買ってこのテールカウルも同じく塗ってしまうとかそういった選択肢も現れてきます.だとすると結局この綺麗なテールカウルを塗ってしまうことになって,そのまま流用するメリットが薄れてくるように感じました.やがてそうするなら純正カラーに近くもない全然違う色を塗ってしまってもいいかな?とか思うようになってきました.で,あれば何か人気がありそうな取り合いはないか?と考えたところ,1つだけありました.なかなかZZ-RのC型で有名な色というのはないのですが,”キリン”でチョースケが首都高で走らせていたのがこのC型であったのを思い出したのです.それは”キリン”の全巻を昔持っていたころの記憶では黒一色であったように思います.今は全巻持っていたものを売り払っているわけなので,そんなに”キリン好き”かといわれるとそれほどでもないかと思います.まあ昔はあっち側とかこっち側とか気にしていたことはありましたけど,所詮こっち側といってもバイクに乗り続けている人の数自体がすごく少ないですし,あの言葉自体自分が少数派だということ,常識人との差を当然持っているのだという自覚するキーワードなっているような気がしているぐらいです.なのでチョースケ好きでもない私なのですが,確かにカスタムされているC型の中に黒一色というのは結構ポピュラーであったりするので,急遽方針変更し今回はこのミーハー路線にどっぷりはまって黒一色にすることにしたのです.ほんとここらへん自分で言うのもなんですがすごくチャラい感じです。

それと実はC型のテールカウルは以前ご紹介したようにテールランプの周辺のカバーを保持しており,ウィンカーも取り付いているのでカウルを外したときもいろいろなパーツも行き場を失います.テールランプの周辺のカバーについてはなんでそこまでと思うほど細く作られており,実際元車体についていたものは左右の薄いところで割れてしまっていました.一応補修はしてあるのですが,あんなデリケートなパーツを単体で放り出しておきたくはないわけで,テールカウルに塗装を施すにしても短期決戦が必須となるのです.ということで外して黒い部分のデカールシートを剥がしていきます.剥がした後も残ったしつこい粘着剤と戦ったあと,上の方にある黒い部分はデカールではなく塗分けになっていますので,その部分の段差を研磨して取っていきます.ちなみにここらへんの作業は車体から外してしまうと固定がメンドクサイので車体に付けたまんまやっています.なので研磨の時に使った水とかが車体の下周りにかかったりするんですが,所詮あとで掃除すればいいのであんまり気にせず作業していきます.

車体についたまんまでできる作業は段差をなくして表面を荒らすところまで,あとは車体から外し,脱脂して塗装に移ります.で,塗装において少しだけオリジナリティを出したかったので黒のソリッドではなくブラックメタリックになるように三菱用のボデーペンを使用しました.見た感じ全然メタリックに見えませんが,実際光の加減が変わるとメタリックと分かる,そんな感じです.塗装作業の中身については,いつものようにミッチャクロンマルチ-ブラックメタリック-クリア(何度か交互に重ね塗り)-ぼかし剤です.磨きは今回面積も広くてめんどうなので省略です.(ははは)

今回バイクカバーと直接擦れる部分でもありますので2週間ぐらい部屋の中で養生してから補修,再塗装した例のテールライトカバーと一緒に車体に装着しました.う〜ん,もともとが黒青だったので黒一色になるとなんだか重厚なイメージですね.排気量のデカールぐらいはD型みたいな感じで付けてもいいかな?なんて思っていたのですが,これはこれでいい感じなので,このままテール周りは行こうかと思います.

それはそうとこうやってテールカウルは完成したもののこのC型ってタンクの着脱にもテールカウルを外さないといけないようで,フロントフェンダー,ミッションカバーに続いて3つ目の保守性上3大設計ミスということになりましょうか.先々いろいろ思いやられるとはまさにこのことかと思う次第なのであります.

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