分解しながら現車確認

前回は現車確認をいろいろやったところまででしたが,この車体,事故に遭ってあまり間もないところで廃車され出品されたようで,そういった形跡が各所に見られます.

それを伺えるのはシート下にも多く見られます.なんとこの車体ETCがついたまんまでした.それにバッテリーも無傷で残っています.これほどの損傷であればバッテリーの端子がもげていたり,バッテリー本体が割れてしまっていたりするのですが,奇跡的に無傷.で,あとでわかったんですがこのバッテリーまだまだ現役で使えるほど元気でした.ハーネスについても事故の影響で断線しているところがないか簡易にチェックしていきながらばらしたのですが,外部からハーネスに大きな力がかかった形跡はありませんでした.なんとかハーネスも使えればいいなと願いつつ部品収納箱に納めていきます.

タンク下はこんな感じ.多少汚れていますが,キャブのオーバーフローなどもなく,キャブの内径部分もきれいなまんまでした.もしかしたらノーメンテで使えるかも?と無謀ながらチャレンジしたくなる外観です.よく見てみたらこの年式になるとZZ-R400もK-TRIC搭載なんですね.キャブにも開度検出用のハーネスが伸びていますし,ヘッドから主に欧州仕様やカルフォルニア仕様で見られるヘッドからの排気ダクトがソレノイド経由でエアクリーナーボックスに伸びてて,改めて新しい車体なんだなと実感します.ちなみにフロントカウルはサイドカウル,スクリーン,ヘッドライト,ウィンカーと一体でごっそり取り外せるのですが,これがプリウスの社内に置くとすごく場所を取ります.しょうがないので助手席に置きましたが,ギリギリミラーが見えるだけでウィンドウからは何も確認できなくなってしまいました.

その後で,細々と電装品なんかを外していきましたが,ハーネスを通すフレームの穴が小さいのに加え,意外にETCのワイヤー類も断面積が大きいので,取り外しに時間を食いました.また,クーラントが入ったまんまでしたので,それをオイルパンに溜めたりしていたら,結局分解して車に積載するのに到着してから3時間が経過してしまいました.計画では2.5時間ぐらいでやってしまうつもりだったのですが,あまりにもちゃんと使いまわせそうな部品ばっかりで丁寧に取り外したこともあって,時間を要しまった感じです.で,ちょうどその積み込みが終了したところで雨が落ちはじめ,まあ合羽を着てまでやらなくって良かったなという感じです.

到着してから恒例のプリウスに無理やりバイク一台部品を積み込んでみた写真を撮影しましたが,もうすでに周りが暗くなっていたので,スマホでうまくピントがあってくれませんでしたね.これではド級の積載容積がちゃんと表現できず,残念です.ここからエンジン他を下ろしていくんですが,ZZ-R400のエンジンは意外に大きくって保管する場所で安定感がなく収まりがつくまでが大変でした.それにもうすでに結構雨脚も強くなっていましたので,私の方はというとびしょぬれ.なんとか庭に足周りとかを収め,段ボールに入ったパーツもエアキャップにくるんで庭に置いておきます.でっかいフロントカウルは一応室内でグルニエに置きましたが,そこまでもっていくのが大変で,階段では左右幅がギリギリな上に重量も結構あって大変でした.

ということで,なんとか車体の引き取りが終了しました.廃車されてあまり時間がたっていないということで,この車体をいち早く再度組み立て始めれば,結構手間をかけずに再始動ができそうです.それにフロントカウルはじめ場所を取る大物部品が目白押しで,組立待ちの車体が数台あるのにそれらをごぼう抜きで作業を進めないといけないということになりましたね.こりゃ短期決戦ということで大変だわ.

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