引き取り,車体確認

前回結局北の大地の誘惑にも予定が会わず,残念ながら引取りツアー断念と相成りましたが,コストの問題もありHさんが持込をしていただけることになったので配送屋さんのデポ止めでいくことにしました.有名なバイク配送屋さんで何度か売りの場合に利用しましたが,今回初めて受け取る側での利用ということになります.

でも,そのいつもの業者さんのデポというのが結構うちからだと不便なところにあるので,どうしてもかみさんと車で行って,私はバイクで,かみさんは来るまで戻ってというのをしなければいけません.いつもの利用ではバイクを売るたびにかみさんにご足労してもらうのはまた家庭環境の悪化に影響してしまうので直接引き取りに来て貰っているのですが,今回はコストを重視してデポまでかみさんに一緒に行ってもらうことにしました.でもかみさんは土日は結構ボランティアの仕事が入っている時期でもあったので,予定をあわせるのが大変.

ZZ-RのほうはHさんの方で向こうのデポまでの搬入が完了したとの連絡があり,約10日程度でこちらのデポから到着の知らせが入りました.でも到着後1週間以内にとりに行かないと保管料がかかってくるとのことで,至急取りに行かなければならなくなりました.しかもそのデポは日曜日はお休みだとかで,その次の土曜日しかない.かみさんの方は午前中なら予定が空いているということでなんとか拝み倒して予定を入れてもらいました.

さて,当日の朝ヘルメット,グローブと申し込み内容を印刷した紙なんかを忘れずに持って,かなり機嫌の悪いかみさんをつれて出発.日曜日の朝ということでかなり車の流れもスムーズで,予定より早く到着.受付で少し待たされたあとZZ-Rとご対面.外観については配送屋さんが用意したチェックシートにのっとってチェックして,問題ないということでサイン.まあその状況は後ほどレポートするとしてひとまずエンジンを掛けて見ます.連絡事項の中にエンジンの掛かりが悪いことがあるというのがあったので心配はしていたものの,エンジンは一発で掛かってくれひとまず自走は出来そうです.エンジン音はというととても10万kmを走破した車体とは思えないほど滑らかなエギゾーストです.逆輸入車だけあって,ZZ-R400よりは大きな排気音ですが,ヘッド周りからの音はいやらしい金属音も出ておらずかなり静粛な印象です.

さてかみさんとはここで別れ,出発です.走り出して一発目に感じたのは金属音.信号で停止してもキンキンと音が出ます.何かな?と思って見回すとどうやら右ミラーからその音は出ています.ミラーとミラーの縁周りの間が空いており,振動でミラーが音を出すという原理のようです.これでは音を聞くことでの走行中の車体チェックはできません.う〜む,残念.

エンジンのパワーについては600なので,こんなもんかな?という感じですがクラッチを急につないだりしたときの感触がなんだか変.ふにゃ〜という感じでパワーがつながる感じです.少し回転を高めに前の車を抜かそうとしたときには明らかにクラッチが滑っているような感じで失速しているような状況です.これはもともと車体の状況を聞いていたトピックの中にあったので驚きはしませんでしたが,乗っていて気持ちの良いものではありません.帰り道はかなりおとなしく帰ることにしました.

ということで30分程度で帰着.かみさんが帰ってくるまでのつもりで車体周りをチェックしておきます.それでもかみさんが途中道に迷ったようでなかなか帰ってこなかったので,かなり時間を掛けて充実した車体チェックが出来てしまい,ついでにかみさんの機嫌も最悪になっていたのが困った.とほほほ.


まず車体周り全般ですが,車齢からいくとかなり綺麗な部類になるのではないでしょうか?外装はそれなりですが,転倒などの痕跡はぱっと見ありませんし,そこらへんをまだ走っているK型のZZ-R400と比較してもかなり綺麗な部類に入ると思います.

メーターは見事に1周した証拠を見て取れます.忍者の場合はメーターをエンジンの実走行(聞いた話)にあわせて装着したりしていたので,所詮車体と走行距離というものが一致していないのであまり意識してみたことはありませんが,これはHさんの1オーナーで成し遂げたメーター1周の証拠でもありある意味神々しい感じです.

Hさんはツーリング派であったので,荷物を積んでの走りが多かったようです.グラブバーには荷物を載せて走ったときについた傷がかなり付いており,歴戦の爪あとといった感じでしょうか?私の場合めったに荷物を積まないのでグラブバーはほとんど綺麗なままなのですが,私にとってはグラブバーの傷というのはロングツーリングの頻繁さをあらわすサインでもありこれを見たらうらやましく感じてしまうような存在なのです.

そんな私がこのグラブバーのバイクに乗っていたらちゃんとロングツーリングもやってますよ的なうそをつくことになってしまうので,ここは自分にうそをつかないためにも補修してリセットしておきたいところです.

チェーンとスプロケットは換えておいたほうが良いという連絡を受けていたところです.確かにチェーンアジャスタは引ききっているような位置にありますし,AFAMのドリブンスプロケットはかなり尖ってきています.乗っていて足回りからカクカクといった感じの微弱な音も聞こえてきており,ドライブスプロケットにもチェーンの動作のカクカクが伝わってパワーロスしているかも知れません.スプロケットだけで済むのかチェーンも換えなければいけないかちゃんと見極めておきたいところです.

シートはちょうど腿の内側のところが破れており,ここも事前連絡のあったところです.あいにく今までZZ-R400/600のシートは張り替えたことがないので,うまくいくものかどうかわかりませんがひとまず張り替えることにしましょう.まあ雨天は走らないということでここはしばらくこのままでもいいかな?

でも初めて知りましたがこのZZ-Rはシートは鍵ではずすんではなく,シートを両側からネジで留めているんですね.それも特殊ネジでもなんでもなく,普通のネジで留めてあるのはいかがなものかと思います.確かにカウル内に書類,工具入れがあって,そちらは鍵で開け閉めするわけですから,そっちでセキュリティを確保しているからいいのかな?でも頻繁にシートを開け閉めする私のような人間にはこのシステムは少々受け入れがたい感じです.

帰り道にクラッチの空振り以外に乗り心地でひとつ思わしくなかったのがフロント周りでした.ここも事前連絡してもらっていたところで,外観では間違いなく交換時期です.加えて今のままでは接地感がないというか,軽快感がないというか...みたところタイヤの溝が少ないのと段減りしている感じです.またリアがそうでないにもかかわらずフロントがラジアルタイヤなのも少し影響しているかもしれません.

まあなんとか安く中古タイヤ(またそれかよ...)を手に入れて改善していきたいところです.


ということで,やることが結構なさそでありそうでという感じですが,ひとまず手元にあるバイクは触ってみるのが私の流儀ですので,なんとか好調といえるレベルに持って行こうと思います.でもやることが少なすぎて今までの車体の中でも一番短い企画になるのは間違いなさそうですね.

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