まずは簡単に出来るところから(3)

車体に乗り降りするときにどうしてもフロントカウルの内側には目が行ってしまいます.まあ乗っているときはあまりメーターも見ないし,チラチラとカウル内のいろいろなところに目をやっていても仕方ありませんが,どうしても乗り降りのときとかに目が行ってしまうのです.で,どうしても何とかしたかったのはインナーカウルの白らみです.ここはプラスチックを地肌のまま使っているとどうしても何年も経った車体はこうなります.忍者もインナーカウルやアンダーカウルのインナーまでもがこんなになるので,いつもつや消しブラックを塗装してお茶を濁しています.

あと1点.左の工具,書類入れの下にわれが発生しています.これを何とかしたい.といっても外装部品とはいえインナーと名前に入っているものにそんなお金は掛けられません.ちゃんとした補修ではないけど,とにかく何とかしたいというレベルなのです.で,ひとまずインナーカウルを外します.インナーカウルを外すときには工具,書類入れの底にあるネジも外さないといけないので,インナーカウルを外すのにキーをまわさないといけないという面倒もありますが,まあそんなのは許容レベルでしょう.インナーカウル自体は,メーター上のつなぎが右上部分になっていて左右非対称.メーターケースとカウルの隙間があまりないのでここは設計で工夫したところなんでしょう.各4箇所のネジを外し,インナーカウルを取り外します.まず左は補修をしなければいけないので,うちの中に持ち込み裏側から補修.いつものようにエポキシとグラスマットで固めます.表は少しだけ薄付けパテで補修.う〜む,見た感じ汚いな〜.ちょっと磨こうかな?と思ったのですが,ツヤなし塗装をするので磨くとその部分だけおかしいことになるのではないかとか言い訳をして,そのまま外側だけつや消しブラックを塗ってしまいました.ここでつや消しブラックの缶ペンが残り少なかったのもあって,仕上がりはなかなか情けないものになってしまいました.やる気がない時ってのは大体結果もそんなもんなんでしょう.

で,そのまま1週間でも養生すればよかったんですが,2時間程度の養生でそのまま取り付けてみたところ,今度は割れを補修したところが徐々に広がってきました.どうも工具,書類入れの底のネジを締めるとかなりな力がインナーカウルに掛かってしまうらしく,それを締めこんでしばらくしてからゆ〜っくりと広がって行ったようです.こりゃ大変ということでひとまず底のネジを取り付けずに,1晩放置.放置後締めこんでも何とか広がりは食い止めることは出来ましたが,なんとも情けない仕上がりになってしまいました.それでももともとの白みに比べて若干なりとも良くなったな?

ちなみに今回せっかくインナーカウルを外したのでメーター周りも作業.実はタコメーターもたまに動かないことがあるという情報をもらっていたので,タコメーターの状況確認だけでもやっておこうと思ったのです.タコメーターは基板に腐食が発生するとよく動かなくなることがあるので,それではないかと考えてまずタコメーターをケースからばらし,基板をチェック.でも気密性がしっかり保てていたようで,基板には腐食はなし.ならばコネクタかも?ということでコネクタを清掃してひとまずタコメーターの確認はお終い.

で,次の週末にエンジンを掛けたときに見てみるとどうもタコメーターが動いていない.叩くと動きだすので これはタコメーターの針が軸受けのところで摺動に重さが出てしまっているようです.でも今回はここまで.今後またインナーカウルを外したときにタコメーターの軸に清掃,注油を施そうということで問題を先延ばし.これでは簡単に進めようとして余計手間がかかってしまっているいつものパターンですな.

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