サイドカウル補修

外装では目立つところが1箇所ありました.右サイドカウルのデカールです.ここはどうしても塗装のめんどくささからなのかデカールになっているところで,なおかつ上向きに貼られているところですので,紫外線や雨の攻撃にさらされています.特に右側はサイドスタンドを掛けた状況だと上向きになりますのでこういったデカールが劣化しやすいのです.この車体も例に漏れずデカールの表面のコーティング層がはがれ,下地のカラーシート部分もなくなっているところが出来ています.

ここをどのように補修するかですが,今回最も困ったのがこの色のスプレー缶が見つからなかったこと.塗色がはっきりしない場合,サンプルを持っていき,ホルツかソフト99のカラーサンプルと見比べて決めるのですが,今回は両社ともお眼鏡にかなうものはありませんでした.この色というのが少しエンジがかった赤でよく考えたら最近の車はこの系統の色は確実にメタリックになっています.道理で車用の中からは見つからないわけだわ.

一方バイク用ということでデイトナのペイント缶のラインナップの中にはこれと同じと思しき色があるにはあるのですが,近所のドラスタにはこの色が置いていないのです.取り寄せも考えましたが,たったこれっぽっちの面積に対して取り寄せというのも結構面倒です.

そこで考えついたのはカッティングシート.似たような色のカッティングシートをどこかで使っているのを見たことがあり,あれだったらいけるかも?と考えたのです.早速カッティングシートの品揃えが随一のホームセンターへ.あいにくドンピシャの色というのは見つかりませんでしたが

ホームセンターから戻り早速作業です.まずはまるで焼けただれたかの如くになっているサイドカバーのデカールをなんとかしなければいけません.はじめデカールを剥がしてから新たにカッティングシートを貼り直そうと思ったのですが,デカール表面の凹凸も意外に少ないのと,元々のデカールを完全に剥がしてしまうとカッティングシートをどこに貼るかがわかりにくくなってしまうので,工程が一気に面倒臭くなってしまいます.ここは多少手を抜くことにします.

ひとまずデカール表面にペーパーを当てて凹凸を取ります.指で凹凸の感触が無くなったら表面をアルコールで拭き,乾いたら少し大きめのサイズに切ったカッティングシートを貼り付けます.このときにはエアが入らないように細心の注意を払います.あとはうっすら表面に写った下のデカールの線をたどりシートを切っていくだけです.下のカウルそのものを傷つけない程度に刃を入れ,綺麗な形状に切り出すのはかなり神経が磨り減る工程ではありましたが,小さいほうから始めて2箇所を仕上げるのにそんな時間は掛かりませんでした.

塗装のときのように養生がいらないので早速車体に取り付けます.さて 取り付けてみての感想ですが,わかる人にはわかるけど,わからない人にはわからないでしょうといった感じ.まあ今後使う可能性も無い缶スプレーを買うより安く済んだし,これはこれでいいでしょうか?失敗のやり直しも楽に出来るでしょうし,カッティングシートもケースバイケースで使い分けて よかったと感じた補修でございました.

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