オイル交換(XF-08)

さてそろそろオイル交換の時期がやってきました.といっても距離から算出したわけではなく,前回の交換から約1年経過したということでの交換です.で,早速在庫のXF-08に交換することにしました.

晴れた休みの朝から作業です.で,ここでかなり手抜き.通常使うオイルパンではなく,庭に置いてあるもう使わなくなった鍋を置いてオイルを抜いてしまいました.で,ドレンを抜いてしばらくしたら十分容量があるはずの鍋の中のオイルがいっぱいになり,みるみる溢れてきてしまいました.な!なぬ〜?と大急ぎでドレンボルトを戻しましたが時すでに遅し.地面にかなりな量のオイルがひろがってしまいました.泡食って庭から砂を持ってきて吸わせて処理して,それに加えていっぱいになった鍋からいつも使っているオイルパンにオイルを移す作業でもまた少し地面にこぼしてしまってと,両手もオイルまみれでてんやわんや.

どうしてこんなことになったか思い返してみると,オイルの量がもともと異常であったことが思い当ります.オイルについては以前からオイルの容量が少し多めで,停止時にメインスタンドをかけていてもオイルゲージの上端ぐらいに来ていました.こんな状態でしたので冷間時の回転がどうも重いような気がしていたのでオイルを少し抜こうかと考えていたのでした. それを忘れて,しかも作業を端折ってしまったのでこんなことになってしまいました.今まで何十回とやってきて手も汚さなくなっていた作業でこんなお恥ずかしい地球にやさしくないことになってしまうとは...いかなる作業も慢心で手を抜いてはいけないという悪い見本を地でやってしまいました.いやはや.

オイルこぼれの後始末が一通り済んだら今度はちゃんとオイルパンを置いて残りのオイルを抜いてしまいます.ここでちゃんとオイルを出し切るためには少し時間が必要ですので,その間に地面に水を撒き,浮いたオイルをウェスに染み込まして回収します.太陽光でどんどんコンクリートは乾いていくのですが,その実水をかけたとたんにまだまだオイルで水が虹色に光っています. だいたい30分ぐらいその作業を続けているうちにドレインからのオイルの滴りが止みました.ここでドレインを締めてXF-08を注いでいきます.だいたい2.7リットルぐらいでちょうどオイル窓の中間ぐらいで,元々はこぼれた分も合わせ3.5リットルぐらい入っていたかもしれません.

オイルを注いでいるときにひとつ気付いたのですが,注ぎ口の周りがえらくオイルで汚れています.ここは以前のヘッドカバーからのオイル漏れとは全く関係ないところなので,どうもこの注ぎ口からにじみ出てきたように見えます.プラグはしっかりしまっていたようなので,その原因がわからずプラグを見てみたところ怪しい点が見つかりました. プラグから溝に入っているOリングを取り出したところポロリと大きめな砂粒が落ちました.そしてOリングの方にはその砂粒がはまっていたと思われる目立つ凹みがあります.これではいくらしっかりプラグを締めてもオイルが滲んでくるわけです.

ただこのOリングは凹みはあるものの破損はしていなかったので,ひとまずこのまま装着して作業終了.それにしてもこの車体は今までバイク屋さんがオイル交換をやってきたはずなので,こんなトラブルが発生していたとは意外でした. さて試運転です.オイルの量が減っているのでピックアップが鋭くなるかと思っていたのですが,それを実感するほどの効果はなかったようです.かえってオイル交換をしたことでクラッチが滑り易くなり若干パワーロスしているようです.またまたクラッチケーブルを調整してなんとかなりましたが,一旦効果が薄いと感じてしまったところはあんまり変化するには至りませんでした.

ということで,作業はちゃんと正しい道具を使って行いましょうというところだけが印象的になってしまったオイル交換の巻なのでした.

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