フロントホイールベアリング交換

ZZ-Rについてはほぼ一段落な感じで日頃適当に乗ってはしばらく放置してを繰り返してきたのですが,そんな繰り返しの私にしては珍しく結構距離が伸びてきました.それというのもこのZZ-R,思った以上に燃費が良くって乗っていて疲れもたまらないのでついつい他の車体より登場回数が増えてしまうのです.しかしそんな特筆すべき燃費でありながら,その燃費をさらに向上出来そうな点が出てきました. というのも,ZZ-Rの乗車中にエンジンの回転が下がったときにフロント周りからガシャガシャと異音がするのです.

はじめはブレーキかメーターケーブルかと思っていたのですが,タイヤ交換の時にチェックしたところそこら辺には問題なし.ちなみににホイールベアリングを手で回してみると…微妙. そのあとしばらくして車検の時.レーンに並んでいるときに時間があったのでセンタースタンドを立てて光軸の再チェックなぞしていたので,検査官にはそのまんま車体周りのチェックをしてもらったわけです.まあセンタースタンドが立っている状態で検査を受ける人も少ないからなのか,検査官はいつもより念入りにチェックしているご様子.そのチェックの最後にリアタイヤを手でぐるりと回しました.しかしそのタイヤがあまりに重かったからかちょっと首をかしげてから合格のハンコをついてくれたのです.ひとまずその日車検は無事クリア出来たのですがその時の検査官のリアクションがどうしても目に焼き付いてしまったのでした.

もうこうなってしまったら,ホイールベアリングの交換をせざるを得ません.で,パーツリストからベアリングの型番と価格を調べて近所のホームセンターへ.品揃えが地域で一番を謳っているところだけにあるかな〜?と思ってきたのですがあいにく金属シールのものしかありません.それに値段にするとちょっと純正より高かったりします.仕方ないので純正を頼みしばし待つことにしました. さて到着したら次の週末早速作業です.まずアンダーカウルも外さないでフロント周りの堅く締まっているネジを片っ端から緩めたらエキパイに算木をかましてジャッキアップしてフロントから.こんなんだったらタイヤ交換の時にやっときゃよかったじゃない?と思うあなた,正解です.でも長いお付き合いをしていただけている皆さんにはすでにわかっていただいているように,どうしてもこうなっちゃう性分なんです.

でホイールが外れたら早速ベアリングを抜きます.といってもベアリングプーラーなんて高級な工具は持ち合わせていないので,ここは裏側からコツコツまんべんなく叩くだけです.炎天下汗だくになりながら約20分をかけて片方が抜けてきました.もう片方は2つのベアリングの間にあるカラーがないのでインナーレースに段つきのシャフトを突っ込んで2分もしないうちに外せました.

次に新品のベアリングを入れていきます.今度はアウターレースをシールを傷つけないように気を付けながらコツコツ叩いていきます.両方を入れてしまうまでこんな具合で結局ホイールを外して一時間以上かかってしまいました.うーん,やっぱりここらへんの専用工具揃えておいてもいいかしら? さてあとはホイールを車体に戻し,ブレーキキャリパーを付けるだけですがここで一仕事挟んでおきます.ブレーキパッドです.ZZ-Rのブレーキ自体はそんなに不満はなかったのですがこの時点でパッドのライニング厚が約1mmになっていていずれ交換することになるだろうということでこの機にやってしまうことにしたのです.

ここで少し違和感を感じるあなた,またまた大正解です.タイヤを替えたときにホイールベアリングを替えなかった男が今回ベアリングを替えるついでにブレーキパッドを替えるのはある意味不自然でしょうし,そう感じる人の方が正常なのです.ではなぜそんなことになったかと言うと,新品のブレーキパッドが在庫してあったからなのです.それも足掛け8年以上の超長期在庫.何でそんなものが?ということになるわけですが,種明かしをすると話しは簡単です.実はこれZXRのために購入したもので,メーカー名は一時期格安の怪しいブレーキパッドの代名詞にもなったヤマシダのもの.当時ZXRのブレーキパッドがそろそろかな?ということで興味本位で購入しておいたもので,不幸にもそのZXRの車体の方が先にいなくなってしまったので行き場を失ってしまったのです.

といってもZXRとニンジャの中期型はキャリパーの型番は違うもののパッドは同じものが使えますので,いつか中期型の足周りでニンジャを組むときにと考えて保管してきたわけです.で,ここで初めてZZ-Rが登場します.なんとこのZZ-Rも同じパッドが使えるんですね〜.ということで長らく日の目を見なかったヤマシダの登場と相成ったわけです.

さて,ブレーキキャリパーからパッドを外すと,キャリパーの内側は以前タイヤ交換の時にきれいにしたとはいえそれからもうずいぶん経っているのでかなりな汚れが堆積しています.また例のごとく逆側のキャリパーに算木をかましてブレーキレバーをニギニギしてピストンを出して周囲をきれいにします.何度か出し入れしてからパッドを付けてを左右繰り返したらキャリパーを取り付けてフロント周りの作業終了.

でもここでリアに移る前に長くなってしまったので次回に続くのでした.

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