リアタイヤ交換(D220STその2:タイヤの取り付け)

さて,今回は新しいタイヤを嵌める回ですが,その前に1つ作業があります.


タイヤを外すときにもちらちら見えていたと思いますが,このホイール,リムの内側に腐食したところが何箇所かあります.これは以前タイヤを嵌めたときに異物をはさんでしまい,そこを起点に腐食が進んだ痕跡.これを放置したままではここ経由のエア漏れの原因となりますので,腐食で盛り上がった部分を平坦にならして行きます.


私の場合はここはホイールを算木ブロックの上でぐるぐる回しながらボンスター(ステンレスウール)をかけていきます.あまりにもひどいやつにはワイヤーブラシをかけますが,あまり後々凹凸を残してしまうのも気持ち悪いので,ここは遠慮がちに,なおかつ慎重に作業します.まあ出来上がりは塗装がはがれてしまっているわけで,まったくの綺麗には仕上がりませんが大体この写真のような状況までやれば満足.


さて,タイヤの取り付けです.まずタイヤの方向を合わせます.回転方向は矢印を見てあわせるのですが,最重点マークをひとまずバルブと逆側につけるのが私の流儀.これはタイヤそのものの偏心よりもホイールの偏心のほうが重量的に利くので,ひとまずバランスを毎回取り直さない私は,もとのバランスウェイトをつけっぱなしで最低限つけた状態でのバランスを最良な状態にしておかないといけないという考えによるものです.

タイヤの向きが決まったら,リムとタイヤのビードに中性洗剤をたっぷり塗り込んでホイールの上からタイヤに乗っかってぐいぐい嵌めていきます.なぜ中性洗剤かというと,ここでもやっぱりタイヤクリームは高いからということになります.またタイヤクリームだと私のタイヤ交換サイクルがゆえに古くなってしまいだんだん酸化してしまって,ホイールやタイヤに悪さをするかも知れないからということで中性洗剤を使い続けています.今までリム経由のエア漏れは経験していないので,まあ今後もタイヤクリームは使わないかな?とか考えている間に,ムリンっとタイヤが全周にわたり片側リムだけですが嵌りました.


ここからは外すときと逆にタイヤレバーでリムにビードを嵌めていきます.こんな膝を使ったりしてなかなかアクロバティックな姿勢になってしかもカメラを構えてということで,なんだかピントも合ってませんな〜.


で,リムに嵌めていくのは終盤にかかってくると,こんな感じでやっぱり嵌った後のビードはホイールの真ん中の凹んだ部分にしっかり潰して入れ込んでしまわないとだめです.したがってビードの超え具合を見ながら,時には中性洗剤を継ぎ足したりしながらリムプロテクタをつけ外しして先のほうを見ながらも足元に気を遣ってできるだけ広い部分がホイールの真ん中に入っている状況をキープしながら作業することになります.


リムにビードがすべて入り込んだらタイヤを縦にして回転させながら何度か地面にバウンドさせます.これはビードがリムの内側にしっかりと接地するようにするための儀式です.それが終わったらまだバルブを嵌めない状況でエアコンプレッサでエアを入れていきます.エア圧を3kg以上入れて一旦ビードをリムに載せてしまうのですが,このとき2回バイン,バインと音がしたらビードが乗っかったサインです.すぐにエアを抜いて今度はバルブをくっつけて規定圧(2.8kg)までエアを入れてひとまずホイール単体での作業は終了です.う〜ん,タイヤ溝も深いしまたお買い得だったわ〜ということで記念撮影.


最後にどうでもいいことですが,アクスルの周り止めピンが錆びて外観がすこぶる悪かったので,ホームセンターで買ってきたステンレス製に入れ替えておきました.まあボルトが少し錆びているのでそれほどの外観向上にはつながらなかった感はありますが,ここらへんは自己満足モードで記念撮影.


さて,試運転です.従来のタイヤが寿命寸前であったのと,フロントがラジアル,リアはバイアスというアンバランスさが消えたためか,旋回性能がアップしました.倒し込みに不安がなく,中古タイヤのプロファイルといっても十分まだ新品と遜色ない形状というのも利いているかもしれません.

ということで多少がさつな作業内容でしたが,ひとまずのご紹介でありました.

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